クロヒラタアブ

黒扁虻 (ハナアブ科)


林縁で静止する♂
2007/1/14 勝浦市鵜原(鵜原理想郷)
クロヒラタアブ (ハナアブ科 ヒラタアブ亜科 ヒラタアブ族)
Betasyrphus serarius  (Wiedemann, 1830)
分布 国内: 本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では壹岐、五島列島、男女群島で記録されている。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸、東シベリア、台湾、東南アジア、ニューギニア~豪州に分布する。
変異 形態: 地理的変異、個体変異共に知られていない。
季節:
性差: 異型。♂は複眼背面が接するが、♀は離れる。
生態 環境: 各種樹林とその林縁、公園、畑地、社寺境内、人家の庭など。比較的薄暗い環境を好む。幼虫は草上性
発生: 年1回?。3月~4月、新成虫は7月~11月に見られるが、春と秋に見かけることが多い。
越冬: 成虫。落ち葉下などで単独越冬するが、冬でも暖かい日には活動することがある。
行動: 昼行性。活動はあまり活発でないが、飛翔は比較的敏速。飛翔は得意で、♂は空中でホバリングして♀を待ち、交尾も空中で行う。卵はアブラムシ類のコロニー付近に数個産付される。
食性 幼虫: 捕食性/生体。各種のアブラムシ類の体液を吸汁する。
成虫: 食植性/花蜜。草本を中心に多くの花を利用する。このほかアブラムシ類の甘露を利用することもある。
類似種:
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種で個体数も多い。
天敵 捕獲: 成虫はカマキリ類、トンボ類、ムシヒキアブ類、アナバチ科のギングチバチ類ハナダカバチ類などのほか、造網性クモ類、ハナグモ類。
寄生:


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