分布 |
国内: |
北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では八重山を含む沖縄諸島全域で記録されている。 |
県内: |
一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。 |
国外: |
現在のところ日本特産種。 |
変異 |
形態: |
地理的変異、個体変異共に知られていない。 |
季節: |
- |
性差: |
異型。一般に♀は♂より大型。複眼後縁は♂では接触するが、♀では離れている。 |
生態 |
環境: |
各種樹林とその林縁、社寺境内、公園、人家の庭、放牧場、畜舎周辺など。幼虫・蛹は土中性で、湿地や水田周辺に多い。 |
発生: |
年1回。6月~8月に見られる。幼虫期間は比較的長く、1年~3年程度といわれている。 |
越冬: |
幼虫。 |
行動: |
昼行性。活動はあまり活発でないが、飛翔はきわめて敏速。移動性は比較的強く、一度の飛翔で15㎞以上を移動した例があるという。刺されると非常に痛いが毒はなく、一般に予後は良好である。ウシやウマを襲う場合は背中、ヒトの場合は上半身を狙う傾向がある。産卵は湿地の植物表面などに行われる。幼虫は湿地土中で暮らし、蛹化も土中で行われる。 |
食性 |
幼虫: |
捕食性/生体。土中でミミズや土壌性小昆虫、貝類などから捕食吸汁する。 |
成虫: |
食植性/樹液(♂♀)・吸血性(♀)。コナラやクヌギ、ヤナギ類など各種広葉樹を利用するほか、♀はウシやウマ、ヒトなどの哺乳類から吸血する。 |
類似種: |
- |
保 護: |
指定されていない。 |
その他: |
普通種で個体数も多い。刺傷により牛白血病を機械的に媒介することある。 |
天敵 |
捕獲: |
成虫は樹上性カマキリ類、大型トンボ類、大型ムシヒキアブ類などの捕食性昆虫のほか、造網性クモ類など。 |
寄生: |
- |