ルリチュウレンジ

瑠璃鐫花娘子葉蜂 (ミフシハバチ科)


林縁で静止する個体
2002/9/21 千葉市緑区
ルリチュウレンジ (ミフシハバチ科)
Arge similis  (Vollenhoven, 1860)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では伊豆諸島(八丈)、対馬、屋久島、トカラ列島(中之島)、沖縄本島で記録されている。
県内: 市街地を含め、県北部~県央部に汎く棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸、台湾に分布する。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。翅の色調に若干の個体変異がある。
季節: 知られていない。
性差: ほぼ同型。♀は♂より大型。♂の触角は♀より長い。
生態 環境: 各種樹林とその林縁、公園、社寺境内、人家の庭など。
発生: 多化性。県内では3回4回程度と考えられ、4月下旬~10月に見られる。
越冬: ?
行動: 昼行性。活動は比較的活発で、飛翔は敏速。幼虫は群生することが多い。
食性 幼虫: 食植性/ツツジ科ツツジ類各種。栽培種にもつく。
成虫: 食植性/花蜜。ハルジオン、ヒメジョオン、ノイバラ、ウツギ、クリなどのほか、多くの花で吸蜜する。
類似種: 本属各種は互いによく似ている。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種で個体数も多い。幼虫は集団で葉を食害するため、園芸害虫とされることもある。
天敵 捕獲: 成虫はカマキリ類、トンボ類、ムシヒキアブ類などの捕食性昆虫のほか、造網性クモ類、ハナグモ類。幼虫はクチブトカメムシ類、サシガメ類、アシナガバチ類のほか、徘徊性クモ類など。
寄生: 幼虫はヤドリバエ科のDrinomyia hokkaidensis  (Baranov)が知られる。


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