分布 |
国内: |
北海道、本州、四国、九州。平地~低山地を中心に、山地まで汎く分布する。島嶼では佐渡、奄美諸島、沖縄諸島で記録されている。 |
県内: |
市街地を含め、県北部~県央部に汎く棲息する。 |
国外: |
朝鮮半島、中国大陸、東シベリア、千島、樺太、台湾に分布する。 |
変異 |
形態: |
地理的変異、個体変異共に知られていない。 |
季節: |
やや不明瞭。♂は不明瞭だが、♀には春型と秋型が知られ、秋型は頭盾と上唇、顔面の下縁中央部が黄褐色となる。 |
性差: |
ほぼ同型。♂は脛節末端と跗節第1~3節の先半、第4・5節が黒色、♀は腿節末端と脛節背面、跗節の大半が黒色。 |
生態 |
環境: |
水田周辺、畑地、公園、各種樹林の林縁、人家の庭など。 |
発生: |
年2回。5月~7月、9月~10月に見られる。 |
越冬: |
幼虫? |
行動: |
昼行性。活動は比較的活発だが、飛翔は緩やか。第2世代は前蛹態で夏眠し、秋に蛹化・羽化する。 |
食性 |
幼虫: |
食植性/葉。アブラナ科タネツケバナ属各種を中心に、栽培種にもつく。 |
成虫: |
食植性/花蜜。クサギ、キランソウのほか、多くの花で吸蜜する。 |
類似種: |
同属のカブラハバチに酷似するが、本種の中胸背板は赤みが強い。 |
保 護: |
指定されていない。 |
その他: |
普通種で個体数も多い。 |
天敵 |
捕獲: |
成虫はカマキリ類、トンボ類、ムシヒキアブ類などの捕食性昆虫のほか、造網性クモ類、ハナグモ類。幼虫はクチブトカメムシ類、サシガメ類、アシナガバチ類のほか、徘徊性クモ類など。 |
寄生: |
幼虫はヤドリバエ科のVibrissina turrita (Meigen)が知られる。 |