分布 |
国内: |
本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では種子島、屋久島、口永良部で記録されている。 |
県内: |
一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。 |
国外: |
現在のところ日本特産種。 |
変異 |
形態: |
地理的変異、個体変異共に知られていない。 |
季節: |
- |
性差: |
ほぼ同型。♂は一般に♀より触角が長い。 |
生態 |
環境: |
各種樹林とその林縁、公園、畑地、社寺境内、人家の庭など。巣は土の崖などに坑道を掘って作られる。 |
発生: |
年1回。3月下旬~5月に見られる。 |
越冬: |
成虫。 |
行動: |
昼行性。活動は活発で飛翔は敏速。単独生活の花蜂。♂は盛んに飛翔し、各種の花を訪れながら♀を探す。交尾後の♀は、直接雨の当たらないやや砂の混じった粘土質の崖などに深さ30㎝程度の坑道を掘り、その最奥部にひとつ育房を作る。坑道と育房の壁は丁寧にナデられ、つるつるになっているという。♀は育房に幼虫の餌を集め、その中にひとつ産卵する。 |
食性 |
幼虫: |
食植性(養育)/花粉+花蜜。粘性はやや低い。主に各種のマメ科植物を利用する。 |
成虫: |
食植性/花蜜。マメ科を好むが、これに限らず多くの花を利用する。 |
類似種: |
シロスジヒゲナガハナバチに酷似し、野外での識別は難しい。一般に本種は腹部の白色帯の色調が淡く、コントラストがやや弱い。 |
保 護: |
指定されていない。 |
その他: |
普通種で個体数も多い。 |
天敵 |
捕獲: |
成虫はトンボ類、ムシヒキアブ類などの捕食性昆虫のほか、造網性クモ類やハナグモ類など。 |
寄生: |
巣に労働寄生し、花粉団子を食べるツチハンミョウ科のヒラヅゲンセイ、マルクビツチハンミョウ、オオツチハンミョウ、ヒメツチハンミョウなどの幼虫が知られる。 |