ナミジガバチモドキ

凡似我蜂もどき (ケラトリバチ科)


林縁で休息する個体
ナミジガバチモドキ (ケラトリバチ科 ジガバチモドキ亜科)
Trypoxylon (Trypoxylon) petiolatum  Smith, 1857
分布 国内: 本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では奄美大島、徳之島、沖永良部、沖縄本島、石垣、西表、与那国で記録されている。
県内: 市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸~インド、台湾、東洋熱帯に汎く分布する。
変異 形態: 地理的変異、個体変異共に知られていない。
季節:
性差: ほぼ同型。一般に♀は♂より大型。
生態 環境: 各種樹林とその林縁、公園、社寺境内など。
発生: 年1回。7月~10月に見られる。
越冬: 前蛹。巣の中で越冬する。
行動: 昼行性。活動は活発で、飛翔は敏速。性質はおとなしく、手でつかんだりしない限り刺すことはない。単独生活狩蜂。竹筒などに麻酔した幼虫の餌を入れ、その上に産卵する。幼虫は用意された餌を食べて育ち、巣内に繭を作ってその中で蛹化する。
食性 幼虫: 肉食性/生体。母バチが麻酔した上で、巣内に貯蔵したクモ類を食べる。ハエトリグモハナグモなどの小型の徘徊性種を利用することが多い。
成虫: 食植性/花蜜。多くの花を訪れる。
類似種: 本属各種は互いによく似ていて、識別は困難。写真の個体も近似の別種の可能性が高い。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種だが個体数は多くない。
天敵 捕獲: ヤンマ類、カマキリ類、ムシヒキアブ類などの大型捕食性昆虫など。
寄生:


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