キゴシジガバチ

黄腰似我蜂 (アナバチ科)


休息する個体
2001/7/20 木更津市菅生
キゴシジガバチ 極東亜種 (アナバチ科 キゴシジガバチ亜科)
Sceliphron (Sceliphron) madraspatanum kohli  Sickmann, 1894
分布 国内: 本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では屋久島、奄美大島、徳之島、沖永良部、与論、沖縄本島、宮古、石垣で記録されている。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 中国大陸(華南)、インドシナ(ベトナム)に分布する。
変異 形態: 国内での地理的変異は知られていない。個体変異も軽微。
季節:
性差: ほぼ同型。外見での区別は困難。
生態 環境: 各種樹林とその林縁、荒蕪地、草原、畑地、社寺境内、人家の庭など。
発生: 年1回。7月~9月に見られる。
越冬: 幼虫。巣穴の中で越冬する。
行動: 昼行性。活動は活発で、飛翔は敏速。性質はおとなしく、手でつかんだりしない限り刺すことはない。単独生活狩蜂。巣は建物の壁や崖などに泥を用いてつくり、外形は蛸壺状でドロバチ類の巣に似る。内部には5個~13個程度の部屋があり、それぞれに卵が産付される。
食性 幼虫: 肉食性/生体。母バチが麻酔した上で、巣内に貯蔵したクモ類を食べる。ナカムラオニグモなどの中型~大型種を利用する。
成虫: 食植性/花蜜。多くの花を訪れる。
類似種:
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種だが、個体数はそれほど多くない。
天敵 捕獲: ヤンマ類、カマキリ類、ムシヒキアブ類などの大型捕食性昆虫など。
寄生:


メイン