スズバチ

鈴蜂 (ドロバチ科)


地上で静止する♀
2006/9/24 千葉市緑区
スズバチ (ドロバチ科)
Oreumenes decoratus  (Smith, 1852)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼での記録はない。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸、台湾に分布する。
変異 形態: 地理的変異、個体変異共に知られていない。
季節:
性差: ほぼ同型。一般に♀は♂よりはるかに大型。
生態 環境: 各種樹林とその林縁、畑地、公園、社寺境内、人家の庭など。
発生: 年1回。6月~9月に見られる。
越冬: 幼虫。壷巣の中で越冬する。
行動: 昼行性。活動は活発で、飛翔は比較的敏速。攻撃性はほとんどなく、手でつかんだりしない限り刺すことはない。単独生活狩蜂。岩のくぼみや人家のサッシの脇などに泥で壺状の巣を10個程度固めてつくり、幼虫の餌をそれぞれの壺巣に運び込み産卵した後、全体をもういちど泥壁で覆う。
食性 幼虫: 肉食性/生体。母バチが麻酔した上で、巣内に貯蔵した鱗翅目幼虫を食べるが、いわゆる毛の少ないイモムシ類が中心。
成虫: 食植性/花蜜。多くの花を訪れる。
類似種:
保 護: 指定されていない。
その他: ドロバチの仲間で国内最大種。普通種で個体数も多い。
天敵 捕獲: ヤンマ類、カマキリ類、ムシヒキアブ類などの大型捕食性昆虫のほか、造網性クモ類など。
寄生: 成虫はハチネジレバネ科のスズバチネジレバネ(Pseudoxenos iwatai  Esaki, )、幼虫はセイボウ科のオオセイボウ、ヤドリバエ科のドロバチヤドリバエなどが知られる。


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