ミカドトックリバチ

帝徳利蜂 (ドロバチ科)


崖から巣材の泥を採取する♀
2002/9/28 千葉市緑区
ミカドトックリバチ (ドロバチ科)
Eumenes micado  Cameron, 1904
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼での記録はない。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 日本特産種
変異 形態: 地理的変異は知られていない。胸部の斑紋に若干の個体変異がある。
季節:
性差: ほぼ同型。一般に♀は♂より大型。頭盾は♂が全体黄色、♀は黒色で八字条黄色斑紋をもつ。
生態 環境: 各種樹林とその林縁、公園、社寺境内など。
発生: 年1回。7月~9月に見られる。
越冬: 前蛹。壷巣の中で越冬する。
行動: 昼行性。活動は活発で、飛翔は比較的敏速。攻撃性はほとんどなく、手でつかんだりしない限り刺すことはない。単独生活狩蜂。草の茎などに泥で1個もしくは複数個連立した壺状の巣つくり、幼虫の餌を運び込んで産卵した後に蓋を閉じる。巣の大きさに大小があり、大きいものが♀、小さなものが♂で、前者は餌が多く、後者は餌が少ないという。孵化した幼虫は壺巣の中に蓄えられた餌を食べて成長し、翌春に蛹化、羽化して野外に出る。
食性 幼虫: 肉食性/生体。母バチが麻酔した上で、巣内に貯蔵したシャクガ類を中心とする鱗翅目幼虫を食べる。
成虫: 食植性/花蜜。多くの花を訪れる。
類似種:
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種で個体数も多い。
天敵 捕獲: ヤンマ類、カマキリ類、ムシヒキアブ類などの大型捕食性昆虫のほか、造網性クモ類など。
寄生: 成虫はハチネジレバネ科のスズバチネジレバネ(Pseudoxenos iwatai  Esaki, )、幼虫はセイボウ科のオオセイボウ、ヤドリバエ科のドロバチヤドリバエなどが知られる。


キアシトックリバチ

黄脚徳利蜂 (ドロバチ科)


ハルジオンで吸蜜する個体
2001/4/27 木更津市菅生
キアシトックリバチ 日本亜種 (ドロバチ科)
Eumenes rubrofemoratus giordani  Soika, 1941
分布 国内: 本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼での記録はない。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島に記録があるが、詳細不明。
変異 形態: 地理的変異、個体変異共に知られていない。
季節:
性差: ほぼ同型。野外での識別は困難。
生態 環境: 各種樹林とその林縁、河川敷、草原、路傍、公園、社寺境内など。
発生: 年1回。4月~9月に見られる。
越冬: 前蛹。壷巣の中で越冬する。
行動: 昼行性。活動は活発で、飛翔は比較的敏速。攻撃性はほとんどなく、手でつかんだりしない限り刺すことはない。単独生活狩蜂。草の茎などに泥で1個もしくは複数個連立した壺状の巣つくり、幼虫の餌を運び込んで産卵した後に蓋を閉じる。巣の大きさに大小があり、大きいものが♀、小さなものが♂で、前者は餌が多く、後者は餌が少ないという。孵化した幼虫は壺巣の中に蓄えられた餌を食べて成長し、翌春に蛹化、羽化して野外に出る。
食性 幼虫: 肉食性/生体。母バチが麻酔した上で、巣内に貯蔵したシャクガ類を中心とする鱗翅目幼虫を食べる。
成虫: 食植性/花蜜。多くの花を訪れる。
類似種:
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種で個体数も多い。
天敵 捕獲: ヤンマ類、カマキリ類、ムシヒキアブ類などの大型捕食性昆虫のほか、造網性クモ類など。
寄生: 成虫はハチネジレバネ科のスズバチネジレバネ(Pseudoxenos iwatai  Esaki, )、幼虫はセイボウ科のオオセイボウ、ヤドリバエ科のドロバチヤドリバエなどが知られる。


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