アカサシガメ

赤刺亀虫 (サシガメ科)


越冬中に活動する個体
2002/2/16 山武郡大網白里町金谷郷
アカサシガメ (サシガメ科 アカサシガメ亜科)
Cydnocoris russatus  Stål, 1866
分布 国内: 本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布するが、平地~低山地が中心となる。島嶼では対馬で記録されている。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 台湾、中国大陸に分布する。
変異 形態: 地理的変異は知られていないが、稀に前胸部背面に黒色斑紋が表れることがある。
季節:
性差: 同型。♀は♂より僅かに大きいが、外見での区別は困難。
生態 環境: 草上性。各種樹林の林縁。比較的開けた環境を好む。潅木や下草上などで暮らし、地上に下りることはほとんどない。
発生: 年1回。4月~11月に見られる。新成虫は9月頃羽化する。
越冬: 成虫。草の根際などで単独で越冬する。暖かいには活動することがある。
行動: 昼行性。活動は比較的活発。人の気配には敏感で、すばやく飛び去るか、葉裏などに隠れる習性がある。集合性はなく、単独で生活する。
食 性 捕食性/生体。ハムシ類、コメツキムシ類、テントウムシ類などの小型鞘翅目、鱗翅目幼虫などを好む。
類似種: 近似種が数種あり、よく似ているが、県内で記録されているのは本種のみ。
保 護: 指定されていない。
その他: 和名は全身が赤褐色を帯びることに由来する。もっとも普通に見られるサシガメ。個体数は多い。
天敵 捕獲: カマキリ類、他のサシガメ類のほか、造網性クモ類、徘徊性クモ類など。
寄生:


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