ヨコヅナサシガメ

横綱刺亀虫 (サシガメ科)


クヌギの樹幹で静止する個体
2005/7/ 千葉市緑区
ヨコヅナサシガメ (サシガメ科 アカサシガメ亜科)
Agriosphodrus dohrni  (Signoret, 1862)
分布 国内: 本州(関東以西)、四国、九州。平地~低山地を中心に汎く分布する。島嶼では記録されていない。
県内: 房総丘陵地域の山間部を除き、汎く全域に棲息する。市街地を含め、人里近くに個体数が多い。
国外: 中国大陸、東南アジアに汎く分布する。
変異 形態: 地理的変異、個体変異共に知られていない。
季節:
性差: 同型。♀は♂より僅かに大きいが、外見での区別は困難。
生態 環境: 樹上性。各種樹林とその林縁、公園など。
発生: 年1回。4月~6月に見られる。
越冬: 幼虫(終齢)。樹幹の隙間や大木の洞、樹皮の裏などで集団越冬する。
行動: 昼行性。活動は不活発で、行動は捕食性の種とは思えないほど緩慢。ほとんど飛ぶこともない。
食 性 捕食性/生体。鱗翅目幼虫、ハサミムシ類など多くの樹上性昆虫やクモ類、ダンゴムシ類、ヤスデ類などを捕食する。
類似種:
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種。個体数も多い。大型のサシガメ。和名は腹部の斑紋を力士の化粧回しに見立てたものである。近年分布を東へ広げつつある。
天敵 捕獲: カマキリ類、他のサシガメ類のほか、造網性クモ類、徘徊性クモ類など。
寄生:


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