ホソヘリカメムシ

細縁亀虫 (ホソヘリカメムシ科)


オヒシバの穂で静止する♀
2001/9/23 千葉市緑区
ホソヘリカメムシ (ホソヘリカメムシ科)
Riptortus clavatus  (Thunberg, 1873)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では種子島、屋久島以南の南西諸島で記録されている。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、台湾に分布する。
変異 形態: 地理的変異は知られていないが、体色は黒褐色~赤褐色まで変化に富む。
季節: 知られていない。
性差: 異型。♀は♂よりわずかに大きい。♂は頭部と胸部側面に黒く縁取られた黄色の不連続斑紋を持つが、♀ではこれが不明瞭。
生態 環境: 草上性。林縁、草原、水田、畑地、荒蕪地など。比較的開けた環境を好む。
発生: 年2回。9月~翌8月上旬に見られるが、晩夏以降に個体数が増える。
越冬: 成虫。日当たりのよい草原や畑地の落葉下などで集団で越冬する。
行動: 昼行性。活動はやや活発。飛翔するときはアシナガバチ類に酷似し、幼虫は形態や行動がアリ類に似る。幼虫には集合性がある。
食 性 食植性/汁液マメ科クズフジハギ類ダイズササゲエンドウインゲンイネ科イヌビエイネヒエアワなどが主。ほかにヒルガオ科のサツマイモ、アサガオ、シソ科のゴマなどにもつく。葉や茎、若果などから吸汁する。
類似種:
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種。個体数も多い。古くからイネやマメ類の害虫として著名。
天敵 捕獲: カマキリ、オオカマキリ、チョウセンカマキリなどのカマキリ類 、ヤブキリなどの捕食性キリギリス類、造網性クモ類、徘徊性クモ類。
寄生:


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