クモヘリカメムシ

蜘蛛縁亀虫 (ホソヘリカメムシ科)


エノコログサ葉上の個体
2001/7/4 木更津市菅生
クモヘリカメムシ (ホソヘリカメムシ科)
Leptocorisa chinensis  (Dallas, 1852)
分布 国内: 本州(関東以西)、四国、九州。平地~山地まで汎く分布するが平地が中心。島嶼では小笠原諸島と種子島、屋久島以南の南西諸島で記録されている。
県内: 市街地を含め、汎く全域に棲息する。
国外: 中国大陸に分布する。
変異 形態: 地理的変異、地理的変異共に知られていない。
季節: 知られていない。
性差: 同型。♀は♂よりわずかに大きいが、外見での区別は困難。
生態 環境: 草上性。イネ科草本の繁茂する草原、水田、荒蕪地、畑地、休耕田、公園など。開けた環境を好む。
発生: 年2回。8月~翌7月まで見られるが、晩夏以降に多い。
越冬: 成虫。周辺樹林内の落葉下などで集団越冬する。
行動: 昼行性。夜間燈火に飛来することもある。活動は活発で、日中盛んに飛翔する。集合性はないが、多産することも多い。
食 性 食植性/汁液イネ科イネイヌビエオヒシバメヒシバエノコログサ類スズメノヒエなどが主。葉や茎、穂、若果などから吸汁する。このほか成虫は、ミカン類(ミカン科)の果実から吸汁することもある。
類似種:
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種で個体数も多い。イネにつくと斑点米や粃を発生させ、多発した場合には減収の原因にもなるイネの重要害虫。関東近県では特に警戒されている。
天敵 捕獲: カマキリ、オオカマキリ、チョウセンカマキリなどのカマキリ類 、ヤブキリなどの捕食性キリギリス類、造網性クモ類、徘徊性クモ類。
寄生:


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