オオツマキヘリカメムシ

大端黄縁亀虫 (ヘリカメムシ科)


林縁で休息する個体
2005/6/8 千葉市緑区
オオツマキヘリカメムシ (ヘリカメムシ科 ヘリカメムシ亜科)
Hygia lativentris  Motschulsky, 1866
分布 国内: 本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では対馬、種子島、屋久島以南の南西諸島で記録されている。
県内: 市街地を含め、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸、台湾に分布する。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。長翅型のほかに短翅型があり、むしろ短翅型のほうが個体数が多いという。
季節:
性差: 同型。♀は♂よりわずかに大きいが、外見での区別は困難。
生態 環境: 草上性。各種樹林の林縁(マント群落)、草原、路傍、公園、畑地など。開けた環境を好む。
発生: 年1回?。9月~翌6月に見られる。
越冬: 成虫。草の根際などに潜りこんで越冬する。
行動: 昼行性。動はあまり活発でなく、食草からほとんど移動しない。幼虫成虫 共に強い集合性があり、各ステージの個体が群生する。
食 性 食植性/汁液広食性。キイチゴ類、ノイバラ(バラ科)、アザミ類(キク科)、ゴンズイ(ミツバウツギ科)、イタドリ(タデ科)、ウド(ウコギ科)が知られる。葉や茎、花、若果などから吸汁する。
類似種: ツマキヘリカメムシに酷似する。腹端の形状が僅かに異なる程度であるため、野外での識別は困難。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種。個体数は多い。かなり臭気は強い。
天敵 捕獲: カマキリ、オオカマキリ、チョウセンカマキリなどのカマキリ類 、ヤブキリなどの捕食性キリギリス類、造網性クモ類、徘徊性クモ類。
寄生:


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