オオキンカメムシ

大金亀虫 (キンカメムシ科)


常緑樹の葉裏で単独越冬する個体
2007/1/15 勝浦市鵜原(鵜原理想郷)
オオキンカメムシ (キンカメムシ科)
Eucorysses grandis  (Thunberg, 1783)
分布 国内: 本州(関東南部以西の太平洋岸)、四国、九州。沿岸の照葉樹林が中心。島嶼では沖縄本島、石垣、西表で記録されている。
県内: 市街地を除く、県南部の太平洋沿岸が中心。
国外: 台湾、中国大陸(華中・華南)~東洋区のほぼ全域に分布する。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。斑紋にやや顕著な個体変異がある
季節:
性差: 同型。♀は♂より僅かに大きいが、外見での区別は困難。
生態 環境: 樹上性草上性。広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁。
発生: 年1回。6月~翌4月に見られるが、越冬後は広範に拡散するため、春~秋にかけては見かけることは少ない。
越冬: 成虫。トベラ、ヤブツバキ、ミカン類など海岸付近の常緑広葉樹の葉裏に小集団を作り、越冬する。県内では大房岬が有名。
行動: 昼行性。刺激すると悪臭を発する。行動は緩やかで、活動はあまり活発でないが、移動性は非常に強い。越冬後の成虫は非常に広範に拡散し、産地周辺の内陸部に進出するほか、北海道や東北北部でも採集記録があるという。
食 性 食植性/汁液アブラギリ(トウダイグサ科)が主。ほかにはセンダン(センダン科)、クチナシ(アカネ科)、キブシ(キブシ科)、ハゼノキ(ウルシ科)などが知られる。果実若果から吸汁する。
類似種:
保 護: 千葉県:
その他: 南方系の種。普通種だが、個体数はそれほど多くない。
天敵 捕獲: ハラビロカマキリ、コカマキリ、オオカマキリ、チョウセンカマキリなどのカマキリ類、ヤブキリなどの捕食性キリギリス類、サシガメ類のほか、造網性クモ類、徘徊性クモ類。
寄生:


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