アオクサカメムシ

青臭亀虫 (カメムシ科)


交尾(右が♀)
2002/8/28 千葉市緑区
アオクサカメムシ (カメムシ科 カメムシ亜科)
Nezera antennata  Scott, 1874
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では沖縄本島から記録されている。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 台湾、インドシナ半島~インドに分布する。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。緑色無斑の基本型のほか、体色や斑紋に遺伝的な変異が大きく、きわめて多くの型が確認されている。
季節: 知られていない。
性差: 同型。♀は♂より大きいが、外見での区別は困難。
生態 環境: 草上性。様々な樹林の林縁、草原、荒蕪地、水田、畑地、果樹園、公園など。
発生: 年2回3回。成虫そのものは3月下旬~11月まで見られるが、7月~8月、9月~10月にかけて新成虫が羽化する。
越冬: 成虫。林床の落葉の裏や潅木の繁みなどで単独で越冬する。
行動: 昼行性。夜間燈火に飛来することも多い。活動は比較的活発。触ると青臭いにおいのする液を出す。
食 性 食植性/汁液。典型的な広食性の種でイネ科、マメ科、キク科、バラ科、ミカン科などを中心として32科145種が知られる。
類似種: ミナミアオカメムシに酷似する。
保 護: 指定されていない。
その他: モモやカキ、ミカン類など多くの果樹の害虫として著名。イネにつくときは穂から吸汁して斑点米を発生させることもある。ミナミアオカメムシと混生する地域では、交雑個体が多く見られるという。
天敵 捕獲: 成虫はハラビロカマキリ、コカマキリ、オオカマキリ、チョウセンカマキリなどのカマキリ類、キリギリス、ウマオイ、ヤブキリなどの捕食性キリギリス類、造網性クモ類、徘徊性クモ類。
寄生:


メイン