ツマジロカメムシ

端白亀虫 (カメムシ科)


休息する個体
2004/5/7 市原市
ツマジロカメムシ (カメムシ科 カメムシ亜科)
Menida violacea  Motschulsky, 1861
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地に汎く分布する。島嶼では記録されていない。
県内: 南部の丘陵地位が中心。北部では稀。
国外: 朝鮮半島、中国大陸、東シベリアに分布する。
変異 形態: 地理的変異、個体変異共に知られていない。
季節:
性差: 同型。♀は♂より僅かに大きいが、外見での区別は困難。
生態 環境: 草上性。様々な樹林の林縁、草丈の高い草原など。
発生: 年1回。成虫そのものは3月下旬~10月まで見られるが、8月下旬~10月上旬にかけて新成虫が羽化する。
越冬: 成虫。林床の落葉の裏や潅木の繁みなどで単独で越冬する。
行動: 昼行性。活動はあまり活発でない。
食 性 食植性/汁液広食性キイチゴ類サクラ類(バラ科)、クヌギコナラミズナラ(ブナ科)、キリ(ノウゼンカズラ科)、フジ(マメ科)、ミズキ(ミズキ科)、ノリウツギ、ニワトコ(ユキノシタ科)など。葉や茎、若果から吸汁する。このほか稀にクロタマゾウムシの幼虫を捕食することがある。
類似種:
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種だが個体数は比較的少ない。
天敵 捕獲: 成虫はハラビロカマキリ、コカマキリ、オオカマキリ、チョウセンカマキリなどのカマキリ類 、ヤブキリなどの捕食性キリギリス類、造網性クモ類、徘徊性クモ類。
寄生:


ナカボシカメムシ

中星亀虫 (カメムシ科)


林縁で静止する個体
君津市笹
ナカボシカメムシ (カメムシ科 カメムシ亜科)
Menida musiva  (Jakovlev, 1876)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布するが、低山地~山地が中心。島嶼では対馬で記録されている。
県内: 市街地を除く北総台地~房総丘陵地域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸(華北・東北部)、東シベリアに分布する。
変異 形態: 地理的変異・個体変異共に知られていない。
季節:
性差: ほぼ同型。♀は♂より僅かに大きいが、外見での区別は困難。
生態 環境: 樹上性草上性。広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁。
発生: 年1回。新成虫は7月~10月、越冬成虫は4月下旬~6月に見られる。
越冬: 成虫。朽木の樹皮下や林床の落葉下などで単独越冬する。
行動: 昼行性。活動はあまり活発でない。成虫には集合性はあまりなく、単独で生活していることが多い。
食 性 食植性/汁液ブナ科コナラクヌギミズナラなど。葉や茎、花、若果などから吸汁する。
類似種:
保 護: 指定されていない。
その他: 保護指定はされていないが、県内での個体数は少ない。
天敵 捕獲: コカマキリ、オオカマキリ、チョウセンカマキリなどのカマキリ類、キリギリスなどの捕食性キリギリス類、サシガメ類などのほか、造網性クモ類、徘徊性クモ類。
寄生:


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