分布 |
国内: |
本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では沖縄本島、石垣、西表で記録されている。 |
県内: |
一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。特に晩秋~初春には都市部でも見かけることがある。 |
国外: |
朝鮮半島、台湾、中国大陸、東洋区のほぼ全域。 |
変異 |
形態: |
地理的変異は知られていないが、大きさや色彩、斑紋に個体変異が大きい。 |
季節: |
- |
性差: |
同型。♀は♂より僅かに大きいが、外見での区別は困難。 |
生態 |
環境: |
樹上性。様々な樹林とその林縁、畑地、果樹園など。 |
発生: |
年1回。9月~11月、翌4月~5月頃に見られる。 |
越冬: |
成虫。林床の落ち葉下や岩の隙間で 集団で越冬するが、集団はときに数万頭になることもある。家屋内にもぐりこむことも多い。 |
行動: |
昼行性。活動はあまり活発でない。稀に燈火に飛来することがある。触ったり危険を感じると非常に強いにおいを発する。 |
食 性 |
食植性/汁液(幼虫・成虫)・花蜜(成虫)。典型的な広食性種。繁殖期にはスギ、ヒノキなどの針葉樹を利用するが、その他の時期にはダイズ・ササゲ(マメ科)、ミカン類・サンショウ類・コクサギ(ミカン科)、カキ(カキノキ科)、サクラ類・ビワ・リンゴ(バラ科)、クサギ(クマツヅラ科)など。葉や茎、若果などから吸汁するが、幼虫は果汁だけでは成長できないので、果樹につくことはない。成虫は他にウツギ、イボタノキ、クサギなどで吸蜜することがある。 |
類似種: |
- |
保 護: |
指定されていない。 |
その他: |
越冬中の個体は悪臭を発するので不快害虫とされることがある。山間部では、サビガイダ、ススイロカメムシ、アカハラクサガメ、モモカメムシ、チャイロガイダなどと呼ばれて
いる。かつてはH. brevis Walkerの学名が使われていた。 |
天敵 |
捕獲: |
ハラビロカマキリ、コカマキリ、オオカマキリ、チョウセンカマキリなどのカマキリ類、ヤブキリ、ウマオイなどの捕食性キリギリス類、造網性クモ類、徘徊性クモ類。 |
寄生: |
- |