ナガメ

菜亀虫 (カメムシ科)


葉上で休息する個体
2001/6/26 木更津市中尾
ナガメ (カメムシ科 カメムシ亜科)
Eurydema rugosa  Motschulsky, 1861
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼での記録はない。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 中国大陸に分布する。
変異 形態: 亜種区分は認められないが、橙色条斑紋が紅色あるいは深紅色になる個体が知られ、北方ほどその傾向が強くなるという。
季節:
性差: 同型。♀は♂より僅かに大きいが、外見での区別は困難。
生態 環境: 草上性。様々な樹林の林縁、草原、畑地など、開けた明るい環境を好む。
発生: 年2回。4月~5月、8月~10月下旬ごろまで見られる。
越冬: 成虫。主に草本植物の根際に潜りこみ、集団で越冬する。
行動: 昼行性。活動はあまり活発でない。幼虫成虫共に集合性があり、たいていの場合は集団で生活する。
食 性 食植性/汁液アブラナ科。栽培種・野生種の区別なく利用する。特にセイヨウアブラナ、キャベツ、イヌガラシ、コンロンソウ、ナズナが中心。茎や葉、若果から吸汁する。
類似種: ヒメナガメに似るが、斑紋が異なる。
保 護: 指定されていない。
その他: アブラナ科蔬菜類の害虫として著名。和名も食草に由来する。個体数は多い。
天敵 捕獲: 成虫はハラビロカマキリ、コカマキリ、オオカマキリ、チョウセンカマキリなどのカマキリ類 、キリギリス、ヤブキリ、ヒメギスなどの捕食性キリギリス類、造網性クモ類、徘徊性クモ類。
寄生:


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