オオゴキブリ

大御器被 (オオゴキブリ科)


朽木内で越冬する個体
天津小湊町清澄
オオゴキブリ 日本亜種 (ゴキブリ科)
Panesthia angustipennis spadica  (Shiraki, 1906)
分布 国内: 本州(宮城・新潟以南)、四国、九州。分布は照葉樹林帯にほぼ一致する。島嶼では隠岐、対馬、屋久島で記録されている。
県内: 房総丘陵の照葉樹林を中心に利根川周辺の一部にも棲息する。
国外: 台湾、中国大陸に分布する。本亜種は日本固有。
変異 形態: 国内での地理的変異、個体変異共に知られていない。
季節:
性差: ほぼ同型。♀は前胸部背板の前側縁のくぼみが浅い。
生態 環境: 林床性(朽木内)。広葉樹を中心とする各種樹林、社寺境内など。
発生: 年1回。ほぼ通年見られる。
越冬: 幼虫・成虫
行動: 夜行性。燈火に飛来することはない。活動は不活発で行動は比較的緩慢。完全な野外種で、屋内に侵入することはない。胎生で、幼虫と成虫が同居していることも多い。基本的に野外に出ることはほとんどないが、盛夏には成虫が外に出ることがある。
食 性 食植性/朽木。広葉樹を中心とする、水分を多く含み腐朽の進んだ朽木。消化管内に原生動物が共生している。
類似種:
保 護: 千葉県:
その他: 個体数は比較的少ない。
天敵 捕獲: カマキリ類、スズメバチ類、カマドウマ類などのほか、徘徊性クモ類など。
寄生: ヒメバチ科のゴキブリヤセバチ類


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