クロゴキブリ

黒御器被 (ゴキブリ科)


無人駅に住み着いた個体
2007/7/11 市原市大久保
クロゴキブリ (ゴキブリ科)
Periplaneta fuliginosa  (Serville, 1839)
分布 国内: 北海道(南部)、本州、四国、九州。人家周辺にのみ分布する。関東以南のほぼすべての周辺島嶼で記録されている。
県内: 市街地を中心に汎く全域にみられるが,自然状態で野外には棲息しない。
国外: 台湾、中国大陸に分布する。近年北米大陸南部にも定着した模様。
変異 形態: 地理的変異、個体変異共に知られていない。
季節:
性差: ほぼ同型。外見での区別は困難。
生態 環境: 屋内性。人家周辺にのみ生息する。
発生: 年1回。6月~11月上旬に見られる。
越冬: 幼虫
行動: 夜行性。燈火に飛来することはほとんどない。活動は活発で行動は敏捷だが、飛翔はやや緩やかで直線的に飛ぶ。完全な屋内種で、野外に生息することはほとんどないが、夏~秋にかけて野外に出て拡散することが知られている。
食 性 雑食性。さまざまな動物の死体や腐植質など。
類似種: 同属のウルシゴキブリに似るが、色調が異なる。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種で個体数も多い。長らく原産地は不明であったが、中国雲南周辺であろうと推定されている。
天敵 捕獲: カマキリ類、スズメバチ類、カマドウマ類などのほか、アシダカグモなどの大型徘徊性クモ類など。
寄生: ヒメバチ科のゴキブリヤセバチ類


ヤマトゴキブリ

大和御器被 (ゴキブリ科)


サイカチの樹液に来た♀
2007/8/12 佐倉市城内町(国立歴史民俗博物館くらしの植物苑)
ヤマトゴキブリ (ゴキブリ科)
Periplaneta japonica  Karny, 1915
分布 国内: 本州(秋田・新潟以南)。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では佐渡で記録されている。
県内: 市街地を中心に汎く全域にみられるが,自然状態で野外には棲息しない。
国外: 中国大陸(東北部)、ロシア沿海州にも分布するという。
変異 形態: 地理的変異、個体変異共に知られていない。
季節:
性差: 異型。♂は長翅だが、♀は短翅。
生態 環境: 樹上性林床性屋内性。広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁、社寺境内、公園など。家屋内に侵入することも多い。
発生: 年1回。5月~10月に見られる。幼虫期間は長く、羽化までに足かけ3年かかるという。
越冬: 幼虫。幼虫状態で2回の冬を越す。
行動: 夜行性。燈火に飛来することはほとんどない。一般に日中は木の洞などに潜んでいる。活動は活発で行動は敏捷だが、飛翔はやや緩やかで直線的に飛ぶ。ただ、♀は翅が退化しているため飛翔できない。かつては屋内性が強い種だったが、近年はクロゴキブリやチャバネゴキブリに圧されてか,野外見つかる場合が多い。
食 性 雑食性。さまざまな動物の死体や腐植質など。
類似種: 同属のウルシゴキブリに似るが、色調が異なる。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種だが、近年若干の減少傾向がみられるようである。コバネゴキブリとも呼ばれる。
天敵 捕獲: カマキリ類、スズメバチ類、カマドウマ類などのほか、徘徊性クモ類など。
寄生: ヒメバチ科のゴキブリヤセバチ類


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