分布 |
国内: |
本州(関東以南)、四国、九州。 低山地~山地を中心に分布するがやや局地的。島嶼では佐渡、隠岐、対馬、五島列島、屋久島、奄美大島 、徳之島、沖永良部、沖縄本島、久米島、石垣、西表、波照間、与那国で記録されている。 |
県内: |
房総丘陵地域を中心に棲息し、県央以北では極めて稀。 |
国外: |
台湾に分布する。 |
変異 |
形態: |
地理的変異は知られていない。色調と斑紋に個体変異が大きいが、褐色型のみ。日本産は♂♀共にすべて短翅型だが、台湾産には長翅型♂が知られる。 |
季節: |
- |
性差: |
ほぼ同型。♀は♂よりやや大きく、腹部が幅広い。県内では♂は極端に個体数が少なく、単為生殖を行っている可能性が指摘されている。 |
生態 |
環境: |
地上性(林床)。主に照葉樹林。落ち葉が厚く堆積した林床部に棲息する。他にはよく繁った竹林や松林などにも棲息することがある。ただ、本種の生息地には、必ずイヌビワ(クワ科)とカクレミノ(ウコギ科)が生育することが知られている。 |
発生: |
年1回。晩夏~秋に出現する。 |
越冬: |
卵。ただ、本州でも2月に♀が休眠した状態で見つかった例があり、卵のほかに成虫越冬の可能性もある。 |
行動: |
昼行性。活動は活発で、動きはかなりすばやい。地上性の小昆虫を追いかけて捕獲することも多い。 |
食 性 |
捕食性/生体。体に見合った大きさの地上性の昆虫すべて。トビムシ類や小型の地上性カメムシ類、小蛾類、ショウジョウバエ類などが多い。 |
類似種: |
コカマキリの幼虫に似る。 |
保 護: |
千葉県:D、群馬:注目。 |
その他: |
日本産のカマキリ類で最も小型種で、和名もそれに由来する 。個体数はそれほど多くないが、場所によっては多産することもあるという。 |
天敵 |
捕獲: |
成虫は造網性クモ類、徘徊性クモ類。幼虫はサシガメ類。 |
寄生: |
ヤセバチ科の一種(卵) |