分布 |
国内: |
本州、四国、九州。 平地~山地まで汎く分布する。島嶼では伊豆大島、対馬、五島列島、屋久島、奄美大島、徳之島、沖永良部、沖縄本島 、久米島、宮古、石垣、西表、竹富、大東諸島で記録されている。 |
県内: |
市街地を除き、汎く全域に棲息するが、北総地域ではやや個体数が少ない。 |
国外: |
台湾、中国大陸(華中~華南)、東南アジア全域に分布する。 |
変異 |
形態: |
地理的変異は知られていない。ほとんどは緑色型だが、稀に紫がかった褐色型、前翅が緑色で体が紫褐色の両色型が出ることがある。 |
季節: |
- |
性差: |
ほぼ同型。♀は♂よりやや大型で腹部がさらに幅広く、♂は翅が半透明。 |
生態 |
環境: |
樹上性。主に広葉樹林。林縁の低木上にいることが多く、林縁の草上で活動することもあるが、地上に下りることはほとんどない。 |
発生: |
年1回。盛夏~晩秋に出現する。ただし、南西諸島では年2回、4月~5月と9月~10月に見られる。 |
越冬: |
卵。 |
行動: |
通常は昼行性。夜間に活動することもある。動きは比較的すばやいが活動はあまり活発でなく、基本的には待ち伏せ型。威嚇姿勢をとることはあまり多くない。 |
食 性 |
捕食性/生体。体に見合った大きさの樹上性の昆虫すべて。中型の昆虫がほとんど。 |
類似種: |
幼虫はコカマキリなどに似るが、本種のほうが明らかに体の幅が広く、後脚の斑紋が異なる。成虫はウスバカマキリに似るが、本種の前翅中央側縁には黄白色斑紋がある。 |
保 護: |
和名は腹部が幅広いことに由来する。普通種だが個体数はそれほど多くない。樹上性であるため、結構探すのが難しい。 |
その他: |
普通種。個体数も多い。 |
天敵 |
捕獲: |
成虫はオオカマキリやチョウセンカマキリなどの大型カマキリ類、造網性クモ類、徘徊性クモ類。幼虫はサシガメ類。 |
寄生: |
ヤセバチ科の一種(卵) |