トゲナナフシ

刺七節き (ナナフシ科)


林縁で静止する個体
2003/9/21 館山市南条
トゲナナフシ (ナナフシ科 ヒゲナガナナフシ亜科)
Neohirasea japonica  (de Haan, 1842)
分布 国内: 本州(関東以西)、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では伊豆諸島(八丈)、五島列島(福江)、奄美大島で記録されている。
県内: 房総丘陵地域およびその沿海地域周辺に棲息する。
国外: 現在のところ日本特産種。
変異 形態: 地理的変異、個体変異共に知られていない。
季節:
性差: ほぼ同型。野外では単為生殖。
生態 環境: 樹上性。広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁、社寺境内、公園など。
発生: 年1回。6月~10月に見られる。
越冬:
行動: 夜行性。活動は不活発で、行動は緩慢。翅は退化しており飛翔できない。日中は前脚を前に伸ばし、枝に擬態していてほとんど動かない。卵は地上にぱらぱらと産み落とす。集合性はあまりないが、幼虫は群生することがある。
食 性 食植性/広食性。ブナ科のコナラ、クヌギ、バラ科のサクラ類、ニレ科のエノキ、ケヤキ、ムクノキ、クワ科のヤマグワなど多くの落葉広葉樹を利用する。
類似種:
保 護: 千葉県:
その他: 普通種だが、個体数はそれほど多くない。♂は飼育環境下での1例が知られるだけだという。
天敵 捕獲: カマキリ類、スズメバチ類などのほか、徘徊性クモ類など。
寄生:


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