ナナフシモドキ

七節もどき (ナナフシ科)


ムクゲの葉上で静止する個体
佐倉市城内町(国立歴史民俗博物館くらしの植物苑)
ナナフシモドキ (ナナフシ科 ヒゲナガナナフシ亜科)
Baculum irregulariterdentatum  Brunner, 1904
分布 国内: 本州(宮城・新潟以南)、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では佐渡、対馬で記録されている。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 現在のところ日本特産種。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。色調多型があり、緑色型と褐色型が知られる。
季節:
性差: ほぼ同型。ただし、♂はほとんど見つかっておらず、単為生殖している可能性が高い。
生態 環境: 樹上性。広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁、社寺境内、公園など。
発生: 年1回。7月~11月上旬に見られる。
越冬:
行動: 夜行性。活動は不活発で、行動は緩慢。翅は退化しており飛翔できない。日中は前脚を前に伸ばし、枝に擬態していてほとんど動かない。卵は地上にぱらぱらと産み落とす。集合性はあまりないが、幼虫は群生することがある。
食 性 食植性/広食性。ブナ科のコナラ、クヌギ、バラ科のサクラ類、ニレ科のエノキ、ケヤキ、ムクノキ、クワ科のヤマグワなど多くの落葉広葉樹を利用する。
類似種: エダナナフシに似るが、本種は触角が短い。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種で個体数も多い。野外産の♂は関東では1990年、関西では2007年になって確認されたという。
天敵 捕獲: カマキリ類、スズメバチ類などのほか、徘徊性クモ類など。
寄生:


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