ハタケノウマオイ

畑の馬負虫 (キリギリス科)


林縁で休む♀
2002/10/5 館山市国分
ハタケノウマオイ (キリギリス科 ウマオイ亜科)
Hexacentrus japonicus  Karny, 1907
分布 国内: 本州(山形以南)、四国、九州。低山地~山地まで汎く分布する。島嶼では伊豆諸島(大島を除く)、対馬、屋久島、奄美大島で記録されている。
県内: 市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 現在のところ日本特産種。
変異 形態: 地理的変異、個体変異共に知られていない。
季節:
性差: 異型。♀は腹端に長い産卵管を持つ。
生態 環境: 草上性。草原、畑地、水田周辺、公園、河川敷など開けた環境を好み、林縁など暗い環境には少ない。
発生: 年1回。8月~10月に見られる。
越冬:
行動: 夜行性。日中は草むらの根際などに隠れている。♂は夜半から草上に上り、「スィチョ・スィチョ」と短いテンポでせわしなく鳴く。産卵は土中に1卵ずつ産付される。
食性 幼虫: 食植性/葉花蜜花粉雑食性。若齢時は多くの植物の葉、花蜜、花粉など。成長するに従い、捕食性の傾向を強める。
成虫: 捕食性。中型~小型の昆虫類。小型バッタ類、ツユムシ類、ヨコバイ類、アブラムシ類、ハムシ類、鱗翅目幼虫、カメムシ類などの捕食例が知られる。
類似種: ヤブキリに似るが、背面の斑紋が異なる。ハヤシノウマオイに酷似し、外見での区別はほとんど不可能。鳴き声で区別するほうがわかりやすい。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種。個体数も多い。
天敵 捕獲: カマキリ類、大型スズメバチ類、サシガメ類、造網性クモ類、徘徊性クモ類。
寄生: アナバチ科のクロアナバチ(Sphex argentatus fumosus  Kohl, 1890 )が知られる。


ハヤシノウマオイ

林の馬負虫 (キリギリス科)


発音する♂ 林縁で休む♀
2006/8/20 千葉市緑区 2002/10/5 館山市国分
ハヤシノウマオイ (キリギリス科 ウマオイ亜科)
Hexacentrus hareyamai  Furukawa, 1941
分布 国内: 本州、四国、九州。低山地~山地まで汎く分布する。島嶼では伊豆大島、硫黄島(薩摩)、トカラ中之島で記録されている。
県内: 市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 現在のところ日本特産種。
変異 形態: 地理的変異、個体変異共に知られていない。
季節:
性差: 異型。♀は腹端に長い産卵管を持つ。
生態 環境: 草上性・樹上性。各種樹林とその林縁、高茎草原など。
発生: 年1回。6月~10月に見られる。
越冬:
行動: 夜行性。日中は藪の中などに隠れている。♂は夜半から林縁の草上や樹上で「スィー・チョン」とやや長いテンポで鳴く。産卵は土中に1卵ずつ産付される。
食性 幼虫: 食植性/葉花蜜花粉雑食性。若齢時は多くの植物の葉、花蜜、花粉など。成長するに従い、捕食性の傾向を強める。
成虫: 捕食性。中型~小型の昆虫類。小型バッタ類、ツユムシ類、ヨコバイ類、アブラムシ類、ハムシ類、鱗翅目幼虫、カメムシ類などの捕食例が知られる。
類似種: ヤブキリに似るが、背面の斑紋が異なる。ハタケノウマオイに酷似し、外見での区別はほとんど不可能。鳴き声で区別するほうがわかりやすい。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種。個体数も多い。ただ単にウマオイとも呼ばれる。
天敵 捕獲: カマキリ類、大型スズメバチ類、サシガメ類、造網性クモ類、徘徊性クモ類。
寄生: アナバチ科のクロアナバチ(Sphex argentatus fumosus  Kohl, 1890 )が知られる。


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