クサキリ

草螽蟖 (キリギリス科)


緑色型♀ 褐色型♀
2001/8/13 木更津市中尾 2006/9/20 千葉市緑区
クサキリ (キリギリス科 クサキリ亜科)
Ruspolia lineosus  (Walker, 1869)
分布 国内: 本州(関東~新潟以西)、四国、九州。平地~低山地に汎く分布する。島嶼では佐渡、伊豆諸島、隠岐、対馬で記録されている。
県内: 一部の都市部を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 台湾、中国大陸(華中~華南)、東南アジア全域に分布する。
変異 形態: 地理的変異は知られていないが、緑色型、褐色型という顕著な色彩変異が知られる。
季節:
性差: 異型。♀は腹端に長い産卵管を持つ。
生態 環境: 草上性。林縁、草原、荒蕪地。 イネ科草本が繁茂するやや草丈の高い草原性の地形で、比較的開けた環境を好む。
発生: 年1回。8月~10月下旬に見られる。
越冬:
行動: 主として夜行性だが、日中に活動することもある。♂は夕方から夜半にかけて 、「ジー・・・」という連続音で鳴く。
食 性 食植性/イネ科カヤツリグサ科草本が中心。
類似種: クサキリ類各種は互いによく似ている。特にヒメクサキリとオオクサキリには酷似する。
保 護: 指定されていない。
その他: 和名は、主に草むらに生息することに由来する。
天敵 捕獲: マキリ類、キリギリス、ヤブキリなどの捕食性キリギリス類、サシガメ類、ムシヒキアブ類、大型スズメバチ類、クロアナバチ、徘徊性クモ類、造網性クモ類。
寄生: ヤドリバエ科のカマキリヤドリバエ(Exorista hyalipennis (Baranov))、アナバチ科のクロアナバチ(Sphex argentatus fumosus  Kohl, 1890 )、コクロアナバチ(Isodontia nigella  (Smith, 1856))、ギングチバチ科のオオハヤバチ(Tachytes sinensis  F. Smith, 1856)が知られる。


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