![]() |
![]() |
林縁で発音する♂ | 林縁で静止する♀ |
2002/8/16 館山市国分 | 2002/9/28 千葉市緑区 |
ササキリ (キリギリス科 ササキリ亜科) |
Conocephalus melaenus (de Haan, 1843) |
分布 | 国内: | 本州(関東以西)、四国、九州。平地~低山地が中心で、中部山岳周辺には分布しない。島嶼では、種子島、屋久島、沖縄本島、西表島から記録されている。 |
県内: | 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。 | |
国外: | 台湾、中国大陸(華中~華南)、東南アジアに分布する。 | |
変異 | 形態: | 地理的変異、個体変異共に知られていない。 |
季節: | - | |
性差: | 異型。♀は腹端に短剣状の産卵管を持つ。 | |
生態 | 環境: | 草上性。様々な樹林の林縁や、その周辺のササやススキが繁茂する草丈の高い草原。ササキリ類でもっとも暗い環境を好む種。 |
発生: | 年1回。8月~10月下旬に見られる。 | |
越冬: | 卵。 | |
行動: | 昼行性。♂は日中にさかんに鳴く。その際にはササやススキなどの茎に下向きにとまっていることが多い。人の気配には敏感で、すぐに鳴きやみ、茎や葉の裏側に隠れる。 | |
食 性 | 食植性/葉。アズマネザサなどタケ科ササ類が中心。他にはイネ科、カヤツリグサ科草本など。 | |
類似種: | - | |
保 護: | 指定されていない。 | |
その他: | ササ類の繁茂する草原にいるキリギリスの意。ウスイロササキリと混生するときは、本種が薄暗い環境に棲息し、明確に棲み分けている。 | |
天敵 | 捕獲: | カマキリ類、ヤブキリ、ウマオイなどの捕食性キリギリス類、ムシヒキアブ類、スズメバチ類、徘徊性クモ類、造網性クモ類。 |
寄生: | アナバチ科のクロアナバチ(Sphex argentatus fumosus Kohl, 1890 )、コクロアナバチ(Isodontia nigella (Smith, 1856))、ギングチバチ科のオオハヤバチ(Tachytes sinensis F. Smith, 1856)が知られる。 |
キリギリス科 | 生態 | 幼生 | 飼育 | トップ |
![]() |
![]() |
発音する緑色型♂ | 褐色型♀ |
2004/11/3 千葉市緑区 | 2002/10/31 館山市国分 |
ウスイロササキリ (キリギリス科 ササキリ亜科) |
Conocephalus chinensis (Redtenbacher, 1891) |
分布 | 国内: | 北海道、本州、四国、九州。 平地~山地まで汎く分布する。島嶼では対馬から記録されている。 |
県内: | 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。 | |
国外: | 朝鮮半島、中国大陸(華北~華中)、沿海州(アムール)に分布する。 | |
変異 | 形態: | 地理的変異は知られていない。顕著な色彩変異がみられ、緑色型と褐色型がある。 |
季節: | - | |
性差: | 異型。♀は腹端に短剣状の産卵管を持つ。 | |
生態 | 環境: | 草上性。様々な樹林の林縁や、イネ科雑草類が繁茂する比較的草丈の低い草原、市街地周辺の荒蕪地など。比較的明るい環境を好む。畑地や水田に入ることもある。 |
発生: | 年1回。8月~10月末に見られる。 | |
越冬: | 卵。 | |
行動: | 昼行性。♂は日中にさかんに鳴く。その際にはササやススキなどの茎に下向きにとまっていることが多い。人の気配には敏感で、すぐに鳴きやみ、茎や葉の裏側に隠れる。 | |
食 性 | 食植性/葉。イネ科、カヤツリグサ科草本が中心。 | |
類似種: | ♂はオナガササキリに似る。 | |
保 護: | 群馬県:VU。 | |
その他: | 和名は、色調がやや薄い緑色であることに由来する。ササキリと混生することも多いが、本種のほうが明るい環境に棲息し、明確に棲み分けている。 | |
天敵 | 捕獲: | カマキリ類、ヤブキリ、ウマオイなどの捕食性キリギリス類、ムシヒキアブ類、スズメバチ類、徘徊性クモ類、造網性クモ類。 |
寄生: | アナバチ科のクロアナバチ(Sphex argentatus fumosus Kohl, 1890 )、コクロアナバチ(Isodontia nigella (Smith, 1856))、ギングチバチ科のオオハヤバチ(Tachytes sinensis F. Smith, 1856)が知られる。 |
キリギリス科 | 生態 | 幼生 | 飼育 | トップ |
![]() |
||
草原で休む♀ | ||
2002/10/15 館山市国分 |
オナガササキリ (キリギリス科 ササキリ亜科) |
Conocephalus gladiatus (Redtenbacher, 1891) |
分布 | 国内: | 本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では佐渡、対馬、沖縄本島から記録されている。 |
県内: | 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。 | |
国外: | 朝鮮半島、中国大陸に分布する。 | |
変異 | 形態: | 地理的変異、個体変異共に知られていない。 |
季節: | - | |
性差: | 異型。♀は腹端に長い産卵管を持つ。 | |
生態 | 環境: | 草上性。イネ科草本の繁茂する草原、荒蕪地、河川敷など。比較的明るい環境を好む。秋には水田に入ることもある。 |
発生: | 年1回。8月~10月下旬に見られる。 | |
越冬: | 卵。 | |
行動: | 昼行性。♂は日中にさかんに鳴く。その際にはササやススキなどの茎に下向きにとまっていることが多い。人の気配には敏感で、すぐに鳴きやみ、茎や葉の裏側に隠れる。 | |
食 性 | 食植性/葉。イネ科、カヤツリグサ科草本が中心。 | |
類似種: | ♂はウスイロササキリに似る。 | |
保 護: | 神奈川県:V。 | |
その他: | ササキリ類ではわが国最大種。和名は、♀腹端の産卵管が非常に長いことに由来する。 | |
天敵 | 捕獲: | カマキリ類、ヤブキリ、ウマオイなどの捕食性キリギリス類、ムシヒキアブ類、スズメバチ類、徘徊性クモ類、造網性クモ類。 |
寄生: | アナバチ科のクロアナバチ(Sphex argentatus fumosus Kohl, 1890 )、コクロアナバチ(Isodontia nigella (Smith, 1856))、ギングチバチ科のオオハヤバチ(Tachytes sinensis F. Smith, 1856)が知られる。 |
キリギリス科 | 生態 | 幼生 | 飼育 | トップ |