ヒメギス

姫螽蟖 (キリギリス科)


緑色短翅型♂ 褐色長翅型♀
2006/8/19 長生郡長南町笠森 2001/6/10 木更津市中尾
ヒメギス (キリギリス科 キリギリス亜科)
Eobiana engelhardti subtropica  (Bei-Bienko, 1949)
分布 国内: 本州(青森以南)、四国、九州。平地~低山地を中心に汎く分布する。島嶼では、佐渡、隠岐、対馬で記録されている。
県内: 市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 現在のところ日本特産種とされる。国外では知られていない。なお、本属は極東アジア固有。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。緑色型、褐色型の顕著な色彩変異が知られる。また、通常は短翅型だが、長翅型がでることがある。
季節:
性差: 異型。♀は腹端に長い産卵管を持つ。
生態 環境: 草上性地上性。林縁、牧場、湿性草原、水田周辺や休耕田など。草丈が低く開けた環境で、湿った草地を好む。
発生: 年1回。6月上旬~8月に見られる。
越冬:
行動: 昼行性。夜間に活動することもある。地上性の傾向が強く、一般に活動はあまり活発でない。♂は日中に「シリリリ・・・(ツルルル・・・)」と弱い声で鳴く。長翅型は後翅を使って飛翔することができる。
食性 幼虫: 食植性/雑食性。若齢時は多くの植物の葉。成長するに従い、捕食性の傾向を強める。
成虫: 捕食性。中型~小型の昆虫類。
類似種: コバネヒメギスに似るが、翅の長さが異なる。
保 護: 指定されていない。
その他: 和名は小さいキリギリスの意で、種小名も同様。普通種だが個体数はそれほど多くない。
天敵 捕獲: 大型カマキリ類、ベッコウバチ類、オオスズメバチ、大型の徘徊性クモ類、造網性クモ類。
寄生:


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