ハネナシコロギス

羽無蟋蟀螽蟖 (コロギス科)


エノキの樹上で静止する♂
2006/10/7 千葉市緑区
ハネナシコロギス (コロギス科)
Nippancistroger testaceus  (Matsumura et Shiraki, 1908)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では佐渡、隠岐、対馬、トカラ列島以南の南西諸島全域で記録されている。
県内: 市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 現在のところ日本特産種。
変異 形態: 体色に顕著な個体変異があり、周辺島嶼産を中心に幾つかの型に分けられている。本土域での変異は知られていない。
季節:
性差: 異型。外見上の形質の差はないが、♀は♂よりはるかに大きい。
生態 環境: 樹上性。広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁など。
発生: 年1回。6月~9月に見られる。
越冬: 幼虫(中齢)。地上の枯葉などを数枚つづり合わせ、それにくるまって越冬する。
行動: 夜行性。活動はあまり活発ではない。口から吐糸することができ、樹上で葉を数枚つづり合わせた巣をつくって、その中に潜んでいることが多い。発音器と鼓膜器を欠くが、前脚で葉を叩いて発音するという。
食 性 捕食性/生体。体に見合った大きさの樹上性昆虫。鱗翅目の幼虫などが主。クヌギやコナラなどの樹液に集まることもある。
類似種:
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種で個体数も多い。
天敵 捕獲: カマキリ類、スズメバチ類のほか、大型の造網性クモ類など。
寄生:


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