トゲヒシバッタ

棘菱飛蝗 (ヒシバッタ科)


草むらで静止する個体
2003/4/4 木更津市中尾
トゲヒシバッタ (ヒシバッタ科 トゲヒシバッタ亜科)
Criotettix japonicus  (de Haan, 1842)
分布 国内: 北海道(石狩平野以南)本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では対馬(?)、種子島で記録されている。
県内: 市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島南部、中国大陸に分布する。
変異 形態: 前胸背板側縁の突起に地域差が知られる。色調に比較的顕著な個体変異がある。奄美以南の南西諸島にはオキナワトゲヒシバッタ(C. okinawaensis  Ichikawa, 1994)が分布し、代置種となっている。
季節: 知られていない。
性差: ほぼ同型。腹端を確認する必要がある。
生態 環境: 地上性。河川敷、水田、湿地周辺など。
発生: 年1回?。9月~11月、翌3月~5月に見られる。
越冬: 成虫
行動: 昼行性。活動はあまり活発でない。発達した後翅で飛翔することができる。
食 性 食植性/コケ類各種が中心だが、小動物の死骸を食べる例があり、雑食性の傾向を持つ。
類似種:
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種だが、個体数はそれほど多くない。
天敵 捕獲: 小型カマキリ類、徘徊性クモ類、造網性クモ類など。
寄生: ヤドリバエ科のLeiophora nudicosta (Mesnil)、アナバチ科のヤマトコトガタバチ(Lyroda nigra japonica  Iwata, 1933 )が知られる。


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