コバネヒシバッタ

小翅菱飛蝗 (ヒシバッタ科)


草上で静止する個体
2006/8/6 君津市田代
コバネヒシバッタ (ヒシバッタ科 ヒシバッタ亜科)
Formosatettix larvatus  Bei-Bienko, 1951
分布 国内: 本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では対馬。佐渡からも記録されているが、幼虫のみであるため確認の必要があるという。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 現在のところ日本特産種。
変異 形態: 多くの地方型が知られているが、分類はまだ途上であり、今後多くの亜種に分けられる可能性が高い。色調や斑紋に顕著な個体変異がある。
季節: 知られていない。
性差: ほぼ同型。腹端を確認する必要がある。
生態 環境: 地上性。各種樹林とその林縁。
発生: 多化性。県内では年2回3回程度発生しているものと考えられ、ほぼ通年見られる。
越冬: 幼虫成虫
行動: 昼行性。活動はあまり活発でない。発達した後翅で飛翔することができる。
食 性 食植性/コケ類各種が中心だが、小動物の死骸を食べる例があり、雑食性の傾向を持つ。
類似種: ハラヒシバッタに似る。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種で個体数も多い。
天敵 捕獲: 小型カマキリ類、徘徊性クモ類、造網性クモ類など。
寄生: ヤドリバエ科のLeiophora nudicosta (Mesnil)、アナバチ科のヤマトコトガタバチ(Lyroda nigra japonica  Iwata, 1933 )が知られる。


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