分布 |
国内: |
北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では佐渡、伊豆大島で記録されている。 |
県内: |
市街地を含め、汎く全域に棲息する。 |
国外: |
朝鮮半島、中国大陸、ロシア沿海州、シベリア南東部に分布する。 |
変異 |
形態: |
地理的変異は知られていない。斑紋の個体変異は非常に多様だが、色彩は褐色系のみ。通常は短翅型だが、長翅型が知られ、かつてオオヒシバッタと呼ばれていた。 |
季節: |
知られていない。 |
性差: |
ほぼ同型。♀は♂より若干大きい。外見での判別は難しく、腹端の観察が必要。 |
生態 |
環境: |
地上性。畑地、草原、林縁、荒蕪地など。草丈が高く、やや乾燥した環境を好む。 |
発生: |
多化性。県内では年2回~3回程度発生しているものと考えられ、ほぼ通年見られる。 |
越冬: |
幼虫。齢数は不定。暖かい日には活動する。 |
行動: |
昼行性。活動はあまり活発ではないが、危険を感じるとよく跳ねる。長翅型は飛翔することができる。 |
食 性 |
食植性/葉。コケ類各種が中心だが、小動物の死骸を食べる例があり、雑食性の傾向を持つ。 |
類似種: |
ヒシバッタ類は互いによく似る。 |
保 護: |
指定されていない。 |
その他: |
和名は野原に普通に棲息するヒシバッタという意味。普通種で個体数も多い。 |
天敵 |
捕獲: |
カマキリ類、造網性クモ類、徘徊性クモ類。幼虫はサシガメ類。 |
寄生: |
ヤドリバエ科のLeiophora nudicosta (Mesnil)、アナバチ科のヤマトコトガタバチ(Lyroda nigra japonica Iwata, 1933 )が知られる。 |