分布 |
国内: |
本土全域。 平地~山地まで汎く分布する。島嶼では佐渡、伊豆諸島、対馬、種子島、屋久島、沖縄本島、久米島、慶良間列島、大東諸島、宮古島、石垣島、西表島、与那国島で記録されている。 |
県内: |
市街地を含め、汎く全域に棲息する。 |
国外: |
朝鮮半島、中国大陸、台湾に分布する。 |
変異 |
形態: |
地理的変異は知られていない。♂♀共に顕著な色彩変異が知られ、緑色型、褐色型のほか、両者の中間的な色彩の個体や、紅色のものもいるという。 |
季節: |
- |
性差: |
異型。外見上の形質の差はないが、♀は♂よりはるかに大きい。 |
生態 |
環境: |
草上性。畑地、草原、林縁、荒蕪地など。草丈が低く明るい、やや乾燥した環境を好む。 |
発生: |
年1回。6月下旬~11月に見られる。 |
越冬: |
卵。 |
行動: |
昼行性。活動はあまり活発ではない。翅は発達するが、飛翔することはほとんどない。幼虫成虫共に♂が♀の背に乗っていることが多い。その際、♂はほとんど摂食しないという。 |
食 性 |
食植性/葉。人家周辺では特にシソ科のシソ、アブラナ科のキャベツなどを好むが、これに限らず、また栽培種・野生種を問わず、きわめて多くの種類の草本を食べる。 |
類似種: |
- |
保 護: |
指定されていない。 |
その他: |
和名は「親子亀」のように、♂が♀の背に乗っていることが多いことに由来する。 バッタ亜科のほとんどの種は交尾時にこの姿勢をとるが、本種の場合は幼虫期もこの姿勢をとることが特異。普通種で個体数も多く、畑に入って蔬菜類を食べることも少なくない。 |
天敵 |
捕獲: |
カマキリ類、スズメバチ類のほか、大型の造網性クモ類など。 |
寄生: |
アナバチ科のキアシハナダカバチモドキ(Stizus pulcherrimus (F.Smith1856))、ジガバチ科のヌカダカバチ(Tachysphex nigricolor nigricolor (Dalla Torre))が知られる。 |