ヒロバネヒナバッタ

広羽雛飛蝗 (バッタ科)


草むらで静止する♂
2004/11/3 千葉市緑区
ヒロバネヒナバッタ (バッタ科 ヒナバッタ亜科)
Stenobothrus fumatus  (Bolivar, 1898)
分布 国内: 北海道(南部)、本州、四国、九州。平地~低山地に汎く分布する。島嶼では対馬で記録されている。
県内: 市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島に分布するらしい。
変異 形態: 地理的変異・個体変異共に知られていない。
季節:
性差: 異型。♂は前翅前縁が凸状に突出する。一般に♀は♂よりはるかに大きい。
生態 環境: 地上性。各種樹林の林縁、草原など、比較的開けた環境を好む。
発生: 年1回。7月~11月に見られる。
越冬:
行動: 昼行性。活動は比較的活発。よく飛翔するが長い距離を飛ぶことはなく、すぐに付近の地上などにとまる。♂はよく発音するが、リズムを変えたりして複雑な鳴き方をするという。
食 性 食植性/イネ科カヤツリグサ科の草本が主。
類似種: ♀はヒナバッタに酷似する。また、ヒゲナガヒナバッタに似るが、県内には分布しない。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種で個体数も多い。ヒロバヒナバッタとも呼ばれる。
天敵 捕獲: カマキリ類、スズメバチ類のほか、大型の造網性クモ類など。
寄生: アナバチ科のキアシハナダカバチモドキ(Stizus pulcherrimus  (F.Smith1856))、ジガバチ科のヌカダカバチ(Tachysphex nigricolor nigricolor  (Dalla Torre))が知られる。


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