分布 |
国内: |
北海道、本州、四国、九州。 平地~低山地に汎く分布する。島嶼では隠岐から知られる。 |
県内: |
一部の都市部を除き、汎く全域に棲息する。 |
国外: |
朝鮮半島、中国大陸、シベリアに分布する。 |
変異 |
形態: |
亜種区分は認められていないが、北海道、東北地方産は頭頂突起が尖らない。♂は通常短翅型で、稀に長翅型があらわれるが、飛翔することはないものと考えられている。 |
季節: |
- |
性差: |
異型。♂は通常短翅型、♀は退化し鱗片状になっている。また♀は通常♂の2倍程度の大きさとなる。色調は♂が黄褐色、♀はにぶい褐色であるが、稀に♀のような色彩の♂が出ることがある。 |
生態 |
環境: |
草上性。丈の高いイネ科草本の繁茂する草原、林縁、荒蕪地など。明るくやや乾燥した、開けた環境を好む。 |
発生: |
年1回。6月~9月上旬に見られる。 |
越冬: |
卵。 |
行動: |
昼行性。草本の茎などにとまり、♂は晴天時の日中、草茎などにつかまり、前翅側縁に後脚腿節をこすりつけて「シャカシャカ・・」と10音ほどよく通る乾いた音で鳴く。♀は不活発で、見かけることはあまり多くない。危険を感じるとくるりとすばやく反対側に回る習性がある。 |
食 性 |
食植性/葉。イネ科雑草類を中心に多くの草本につく。 |
類似種: |
ヒザグロナキイナゴに似るが、県内には分布しない。 |
保 護: |
指定されていない。 |
その他: |
普通種。市街地でも見かけることがある。和名はよく発音する習性にちなむ。 |
天敵 |
捕獲: |
カマキリ類、スズメバチ類、アシナガバチ類、サシガメ類のほか、大型の徘徊性クモ類、造網性クモ類など。 |
寄生: |
アナバチ科のキアシハナダカバチモドキ(Stizus pulcherrimus (F.Smith1856))、ジガバチ科のヌカダカバチ(Tachysphex nigricolor nigricolor (Dalla Torre))が知られる。 |