ヒナバッタ

雛飛蝗 (バッタ科)


発音する♂ 地表で静止する♀
2002/6/10 木更津市伊豆島 2002/6/10 木更津市伊豆島
ヒナバッタ 原名亜種 (バッタ科 ヒナバッタ亜科)
Glyptobothrus maritimus maritimus  (Mishchenko, 1951)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~低山地に汎く分布する。島嶼では佐渡、対馬、五島列島、屋久島で記録されている。
県内: 市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸、ロシア沿海州に分布する。
変異 形態: 屋久島産は別亜種(ssp. saitorum  Ishikawa, 2003)とされる。稀にマダラ型と呼ばれる斑紋変異型が出現する。
季節:
性差: 異型。♂は腹端が赤みを帯びる。♀は♂よりはるかに大きい。
生態 環境: 地上性。草原、各種樹林の林縁など日当たりのよい環境を好む。
発生: 年1回。6月~11月に見られる。
越冬:
行動: 昼行性。活動は比較的活発。よく飛翔するが長い距離を飛ぶことはなく、すぐに付近の地上などにとまる。♂はよく発音する。
食 性 食植性/イネ科カヤツリグサ科の草本が主。
類似種: ♀はヒロバネヒナバッタに酷似する。また、ヒゲナガヒナバッタに似るが、県内には分布しない。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種で個体数も多い。
天敵 捕獲: カマキリ類、スズメバチ類のほか、大型の造網性クモ類など。
寄生: アナバチ科のキアシハナダカバチモドキ(Stizus pulcherrimus  (F.Smith1856))、ジガバチ科のヌカダカバチ(Tachysphex nigricolor nigricolor  (Dalla Torre))が知られる。


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