分布 |
国内: |
本州、四国、九州。 平地~低山地に汎く分布する。島嶼では佐渡から記録されている。 |
県内: |
市街地を含め、汎く全域に棲息する。 |
国外: |
朝鮮半島、中国大陸、沿海州~シベリアに分布する。 |
変異 |
形態: |
地理的変異は知られていない。通常はほとんどが褐色型だが、ときに緑色斑紋を交えた個体が出ることがある。♂♀共にすべて長翅。 |
季節: |
- |
性差: |
異型。外見上の形質の差はないが、一般に♀は♂よりはるかに大きい。 |
生態 |
環境: |
草上性。イネ科草本の繁茂する草原、林縁 、荒蕪地など。明るくやや乾燥した、開けた環境を好み、市街地で見かけることも多い。 |
発生: |
年1回。6月下旬~10月上旬に見られる。 |
越冬: |
卵。 |
行動: |
昼行性。♂♀共に日中活発に飛翔する。飛翔力は比較的強いがあまり長く飛び続けることはない。摂食時以外はあまり草の上などには上らない。 |
食 性 |
食植性/葉。イネ科草本を中心とするが、とくにそれに限定されずに多くの草本を食べる。 |
類似種: |
クルマバッタに似るが、体型と前胸部背面の斑紋が異なる。 |
保 護: |
指定されていない。 |
その他: |
和名はクルマバッタに似ていることに由来する。普通種で個体数も多く、県内のバッタ類では最も見かけることの多い種でもある。棲息環境から見て、本来は海岸性の種と考えられている。 |
天敵 |
捕獲: |
オオカマキリ、チョウセンカマキリ、コカマキリなどのカマキリ類、大型の徘徊性クモ類、造網性クモ類など。 幼虫はこのほかスズメバチ類、アシナガバチ類、サシガメ類。 |
寄生: |
アナバチ科のキアシハナダカバチモドキ(Stizus pulcherrimus (F.Smith1856))、ジガバチ科のヌカダカバチ(Tachysphex nigricolor nigricolor (Dalla Torre))が知られる。 |