分布 |
国内: |
本州、四国、九州。 平地~山地まで汎く分布する。島嶼では伊豆諸島、対馬、種子島、屋久島、トカラ列島、奄美大島、沖永良部島、沖縄本島久米島、慶良間諸島、宮古島、石垣島、西表島、与那国島で記録されている。 |
県内: |
市街地を含め、汎く全域に棲息する。 |
国外: |
朝鮮半島、中国大陸、蒙古、台湾、東南アジア~インド、豪州、欧州南部、アフリカ大陸に汎く分布する。 |
変異 |
形態: |
亜種区分は認められていない。♂♀共に緑色型が通常だが、全身褐色の型のほか、その 様々な段階の中間型など顕著な色彩変異型が知られる。また温暖な地域の個体は小型化する傾向がある。すべて長翅型で、短翅型は知られていない。 |
季節: |
- |
性差: |
異型。外見上の形質の差はないが、♀は♂よりはるかに大きく、バッタ科では国内最大種となる。 |
生態 |
環境: |
草上性・地上性。イネ科草本の繁茂する草原、林縁、荒蕪地など。明るくやや乾燥した、開けた環境を好む。 |
発生: |
年1回。7月下旬~10月上旬に見られる。 南西諸島では多化性で、周年発生する。 |
越冬: |
卵。 |
行動: |
昼行性。♂は日中盛んに「チキチキ・・・」と発音しながら飛翔し、♀を探す。♀は比較的不活発であまり動かず、飛翔する場合にも発音しない。♀は土中に腹端を挿し込んで産卵する。 |
食 性 |
食植性/葉。イネ科雑草類を中心に多くの草本につく。特にススキ、エノコログサ類、チガヤ、オヒシバ、メヒシバ、チカラシバなど。 |
類似種: |
幼虫はオンブバッタに似る。 |
保 護: |
指定されていない。 |
その他: |
普通種。個体数も多い。 |
天敵 |
捕獲: |
カマキリ類、スズメバチ類、アシナガバチ類、サシガメ類のほか、大型の徘徊性クモ類、造網性クモ類など。 |
寄生: |
アナバチ科のキアシハナダカバチモドキ(Stizus pulcherrimus (F.Smith1856))、ジガバチ科のヌカダカバチ(Tachysphex nigricolor nigricolor (Dalla Torre))が知られる。 |