クロケシツブチョッキリ

黒芥子粒短裁象虫 (オトシブミ科)


ノイバラの葉上で静止する個体
2003/8/24 千葉市緑区
クロケシツブチョッキリ (オトシブミ科 チョッキリゾウムシ亜科 ケシツブチョッキリ族)
Auletobius (Aletinus) uniformis  (Roelofs, 1874)
分布 国内: 本州、四国、九州。平地~低山地に汎く分布する。南西諸島のほぼ全域と、本土周辺のほとんどの島嶼から記録されている。
県内: 市街地を含め、汎く全域に棲息する。
国外: 現在のところ日本特産種
変異 形態: 南西諸島南部産は光沢が強く、かつては別亜種とされたが、現在は区別されていないようである。個体変異は知られていない。
季節: 知られていない。
性差: 異型。♂の前翅後側部には一対の瘤状突起がある。
生態 環境: 樹上性。各種樹林とその林縁、公園、社寺境内、人家の庭など。蛹は地中性
発生: 年2回。暖地では3回程度。越冬個体が4月~5月、第1化が6月下旬~7月、第2化が9月以降に出現する。
越冬: 成虫
行動: 昼行性。活動は比較的活発だが、飛翔することは少ない。交尾後の♀は食樹の新芽に穿孔して産卵し、その下部の茎を切って枯れさせるが、切り落とすことは少ない。幼虫はその萎れた部分を食べ、土中で蛹化する。
食性 幼虫: 食植性/新芽バラ科バラ類キイチゴ類(第1化)、ミソハギ科サルスベリ(第2化)など。
成虫: 食植性/バラ科バラ類キイチゴ類ミソハギ科サルスベリ、第2化はブナ科のクヌギ、コナラ、アベマキなども食べる。
類似種:
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種で個体数も多い。バラ類の害虫として著名。バラの苗と共に各地に移動している。
天敵 捕獲: ムシヒキアブ類のほか、徘徊性クモ類、造網性クモ類など。
寄生:


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