分布 |
国内: |
本州、四国、九州。平地~低山地に汎く分布する。南西諸島のほぼ全域と、本土周辺のほとんどの島嶼から記録されている。 |
県内: |
市街地を含め、汎く全域に棲息する。 |
国外: |
現在のところ日本特産種。 |
変異 |
形態: |
南西諸島南部産は光沢が強く、かつては別亜種とされたが、現在は区別されていないようである。個体変異は知られていない。 |
季節: |
知られていない。 |
性差: |
異型。♂の前翅後側部には一対の瘤状突起がある。 |
生態 |
環境: |
樹上性。各種樹林とその林縁、公園、社寺境内、人家の庭など。蛹は地中性。 |
発生: |
年2回。暖地では3回程度。越冬個体が4月~5月、第1化が6月下旬~7月、第2化が9月以降に出現する。 |
越冬: |
成虫。 |
行動: |
昼行性。活動は比較的活発だが、飛翔することは少ない。交尾後の♀は食樹の新芽に穿孔して産卵し、その下部の茎を切って枯れさせるが、切り落とすことは少ない。幼虫はその萎れた部分を食べ、土中で蛹化する。 |
食性 |
幼虫: |
食植性/新芽・茎。バラ科のバラ類、キイチゴ類(第1化)、ミソハギ科のサルスベリ(第2化)など。 |
成虫: |
食植性/葉。バラ科のバラ類、キイチゴ類、ミソハギ科のサルスベリ、第2化はブナ科のクヌギ、コナラ、アベマキなども食べる。 |
類似種: |
- |
保 護: |
指定されていない。 |
その他: |
普通種で個体数も多い。バラ類の害虫として著名。バラの苗と共に各地に移動している。 |
天敵 |
捕獲: |
ムシヒキアブ類のほか、徘徊性クモ類、造網性クモ類など。 |
寄生: |
- |