ヒメケブカチョッキリ

姫毛深短裁象虫 (オトシブミ科)


ノイバラの茎で静止する♀
2005/4/17 千葉市緑区
ヒメケブカチョッキリ (オトシブミ科 チョッキリゾウムシ亜科 チョッキリ族 チョッキリ亜族)
Involvulus (Involvulus) pilosus  (Roelofs, 1874)
分布 国内: 本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼での記録はない。
県内: 市街地を含め、汎く全域に棲息する。
国外: 現在のところ日本特産種
変異 形態: 地理的変異は知られていない。色調に顕著な個体変異がある。
季節:
性差: ほぼ同型。外見での区別は困難。
生態 環境: 樹上性。各種樹林とその林縁、公園、社寺境内など。幼虫は地上性(林床)。
発生: 年2回。越冬成虫が4月~5月、新成虫が6月下旬~10月上旬に見られる。
越冬: 成虫
行動: 昼行性。活動は比較的活発だが、飛翔することは少ない。交尾後の♀は食樹の新梢に穿孔して産卵し、その下部を切って萎れさせるが、切り落とすことは少ない。幼虫は萎れかけた茎を食べ、十分に成長すると土中に潜って蛹化する。
食 性 食植性/(成虫)・(幼虫)。バラ科バラ類キイチゴ類
類似種: ツツムネチョッキリ、チビケブカチョッキリ、オオケブカチョッキリなどと酷似する。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種で、個体数も多い。バラ類の害虫として有名。
天敵 捕獲: ムシヒキアブ類のほか、徘徊性クモ類、造網性クモ類など。
寄生:


グミチョッキリ

茱梢切 (オトシブミ科)


アキグミの花上で静止する個体
2007/4/ 安房郡鋸南町
グミチョッキリ (オトシブミ科 チョッキリゾウムシ亜科 チョッキリゾウムシ族)
Involvulus (Involvulus) placidus  (Sharp, 1889)
分布 国内: 北海道、本州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼での記録はない。
県内: 房総丘陵に棲息する。
国外: 詳細不明。
変異 形態: 地理的変異・個体変異共に知られていない。
季節:
性差: ほぼ同型だが、♀は♂より大きく、体が幾分丸みを帯びる。
生態 環境: 樹上性。各種樹林とその林縁、畑地周辺、公園など。幼虫は潜実性、蛹は地中性
発生: 年1回。5月~7月に見られる。
越冬: 成虫?
行動: 昼行性。活動はあまり活発でなく、食樹を離れることはほとんどない。母虫は未熟な果実に口吻で穿孔し、内部に産卵する。産卵後、口吻で卵を内部に押し込むという。
食性 幼虫: 食植性/果実グミ科ナツグミアキグミ。主に種子の内部を食べる。
成虫: 食植性と考えられるが詳細不明。
類似種: オオケブカチョッキリに酷似する。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種で個体数も多い。
天敵 捕獲: ムシヒキアブ類のほか、徘徊性クモ類、造網性クモ類など。
寄生:


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