ゴマダラオトシブミ

胡麻斑落文 (オトシブミ科)


シラカシの葉裏で静止する黒化型の個体
2002/5/14 千葉市緑区
ゴマダラオトシブミ (オトシブミ科 オトシブミ亜科 マダラオトシブミ族)
Paratrachelophorus (Agomadaranus) pardalis  (Snellen van Vollenhoven, 1865)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼での記録はない。
県内: 市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 現在のところ日本特産種
変異 形態: 地理的変異は知られていないが、色調と斑紋にやや顕著な個体変異がある。
季節: 知られていない。
性差: 異型。脛節端の鉤状突起は♂が1本、♀は2本。前翅肩部の小突起は♀では内側に向いて尖る。
生態 環境: 樹上性。各種樹林とその林縁、公園、社寺境内など。幼虫も樹上性(揺籃)。
発生: 年2回。越冬成虫は4月~5月、新成虫は6月下旬~9月上旬に見られるが、一部は晩夏~初秋にかけて産卵し、その個体が晩秋に羽化する。
越冬: 成虫。第1化個体のほか、晩秋に羽化した個体は野外に出ることなくそのまま揺籃内で越冬する。
行動: 昼行性。活動はあまり活発でなく、飛翔は緩やか。交尾後の♀は食樹の葉の基部を片側から主脈の直前まで直線的に切り、さらに主脈に沿い上方に向かって切ることによりL字状の切込みを入れる。揺籃は切り落とされず、幼虫は内部を食べて、そのまま蛹化する。
食 性 食植性/ブナ科コナラクヌギミズナラ、アベマキ、カバノキ科ヤシャブシ類ハンノキ類。幼虫は親虫の用意した揺籃を食べる。
類似種:
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種だが、個体数はそれほど多くない。成虫の脱出後も揺籃はそのまま残り、他の昆虫の餌となったり、隠れ家になったりすることが知られている。
天敵 捕獲: 徘徊性クモ類、造網性クモ類など。
寄生:


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