エゴツルクビオトシブミ

蘞鶴首落文 (オトシブミ科)


エゴノキの葉上で静止する♂ 揺籃を作る♀と見守る♂
2005/6/14 千葉市緑区 2004/6/27 千葉市緑区
エゴツルクビオトシブミ (オトシブミ科 オトシブミ亜科 クビナガオトシブミ族)
Cycnotrachelus roelofsi  (Harold, 1877)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼での記録はない。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 現在のところ日本特産種
変異 形態: 地理的変異・個体変異共に知られていない。
季節: 知られていない。
性差: 異型。脛節端の鉤状突起は♂が1本、♀は2本。♂の後頭部は♀と比較して非常に長く、容易に区別できるが、小型の個体では♀とほとんど変わらないものもいるという。
生態 環境: 樹上性。各種樹林とその林縁、公園、社寺境内など。幼虫は地上性(揺籃)。
発生: 年2回。越冬成虫が4月下旬~6月、新成虫は7月下旬に出る。また新成虫は8月下旬~9月に産卵しており、晩秋に第2化が羽化し、そのまま揺籃内で越冬するものと考えられる。
越冬: 成虫
行動: 昼行性。活動はあまり活発でないが、よく飛翔する。交尾後の♀は食樹の葉を横J字状に切り、これを巻いて産卵するが、♂はその傍らで警護している場合が多い。幼虫は揺籃を食べて成長し、その中で蛹化する。
食 性 食植性/エゴノキ科エゴノキが主。ほかにはフサザクラ科のフサザクラが知られる。幼虫は揺籃を食べる。
類似種:
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種で、個体数は比較的多い。
天敵 捕獲: ムシヒキアブ類、徘徊性クモ類、造網性クモ類など。
寄生:


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