ウスモンオトシブミ

薄紋落文 (オトシブミ科)


ハチジョウキブシの葉上で静止する個体
2004/8/7 館山市大神宮(県立館山野鳥の森)
ウスモンオトシブミ (オトシブミ科 オトシブミ亜科 オトシブミ族)
Apoderus (Leptapoderus) balteatus  Roelofs, 1874
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼での記録はない。
県内: 市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 現在のところ日本特産種
変異 形態: 地理的変異は知られていない。色調に比較的顕著な個体変異がある。
季節: 知られていない。
性差: ほぼ同型。脛節端の鉤状突起は♂が1本、♀は2本。ただし微細であるため、野外での識別は非常に困難。
生態 環境: 樹上性。各種樹林とその林縁、公園、社寺境内など。幼虫は地上性(揺籃)。
発生: 年2回?。越冬個体は4月下旬頃~5月、新成虫は7月~9月に見られる。そのうち一部が晩夏に産卵しており、第2化が晩秋に羽化して揺籃内で越冬するものと考えられる。
越冬: 成虫
行動: 昼行性。活動はあまり活発でなく、飛翔は緩やか。交尾後の♀は食樹の葉を横J字状に巻いて産卵し、これを切り落とすこともある。幼虫は揺籃を食べて成長し、その中で蛹化する。
食 性 食植性/広食性。キブシ科のキブシ、ミツバウツギ科のゴンズイ、スイカズラ科のウツギ、エゴノキ科のエゴノキ、マメ科のクズなど。
類似種:
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種だが、個体数はそれほど多くない。
天敵 捕獲: ムシヒキアブ類、徘徊性クモ類、造網性クモ類など。
寄生:


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