分布 |
国内: |
北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼での記録はない。 |
県内: |
一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。 |
国外: |
朝鮮半島、、ロシア沿海州に分布する。 |
変異 |
形態: |
地理的変異は知られていないが、色調に顕著な個体変異がある。 |
季節: |
知られていない。 |
性差: |
ほぼ同型。脛節端の鉤状突起は♂が1本、♀は2本。大型の♂の前脚脛節は♀よりはるかに長く湾曲するが、小型の♂は♀と区別が難しい。 |
生態 |
環境: |
樹上性。各種樹林とその林縁、公園、社寺境内など。幼虫は地上性(揺籃)。 |
発生: |
年2回。越冬成虫が4月中旬~5月、新成虫が6月中旬~8月に見られ、その後地表の揺籃内で晩秋に第2化が羽化する。 |
越冬: |
成虫。晩秋に揺籃内で羽化し、そのまま野外に出ることなく越冬する。 |
行動: |
昼行性。活動はあまり活発でなく、飛翔は緩やか。越冬個体は食樹の葉を巻いて産卵し、ほとんどの場合これを切り落とす。幼虫は揺籃を食べて成長し、その中で蛹化する。 |
食性 |
幼虫: |
食植性/葉。発生初期はブナ科のコナラ、カシ類、ブナ、最盛期はタデ科のイタドリがほとんど。親虫の用意した揺籃を食べる。 |
成虫: |
食植性/葉。広食性。ブナ科のコナラ、カシ類、ブナ、バラ科のサクラ類、キイチゴ類、タデ科のイタドリ、クマツヅラ科のムラサキシキブ、ブドウ科のヤマブドウなど。第1化成虫は特にヤマブドウを好むという。葉の表面から点々と穴をあけるように食べる。 |
類似種: |
ハギルリオトシブミに酷似し、特に♀では区別できない。野外では食樹で区別が可能。 |
保 護: |
指定されていない。 |
その他: |
普通種で個体数も多い。 |
天敵 |
捕獲: |
ムシヒキアブ類、徘徊性クモ類、造網性クモ類など。 |
寄生: |
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