オオゾウムシ

大象虫 (オサゾウムシ科)


樹上で静止する個体
2007/6/17 安房郡天津小湊町清澄(東大千葉演習林)
オオゾウムシ (オサゾウムシ科 キクイサビゾウムシ亜科)
Sipalinus gigas  (Fabricius, 1775)
分布 国内: 北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼での記録はない。
県内: 一部の市街地を除く、台地~丘陵地域に汎く棲息する。
国外: 朝鮮半島,中国大陸(華中・華南)~インドシナ、フィリピン,インドネシアに汎く分布する。
変異 形態: 地理的変異は知られていない。色調や斑紋に若干の個体変異がある。
季節:
性差: ほぼ同型。一般に♀は♂より大型。
生態 環境: 樹上性。各種樹林とその林縁。幼虫・蛹は潜材性
発生: 年1回。5月~9月に見られる。。
越冬: 幼虫成虫
行動: 夜行性。燈火に飛来することも多い。活動はあまり活発でなく,手で触ると脚を縮めて落下し,擬死する。夏季に羽化して活動を始めた成虫は,そのまま越冬し,翌春に交尾産卵する。幼虫は材内に穿孔するが,比較的低い位置にとどまっているという。
食性 幼虫: 食植性/マツ科マツ属各種を中心に,ブナ科,ニレ科なども食べる。衰弱木や新鮮な朽木を好む。
成虫: 食植性/樹液。ブナ科のクヌギ,コナラ,クリのほか,ヤナギ類などにも集まる。
類似種:
保 護: 神奈川県:En
その他: 普通種だが個体数はそれほど多くない。我が国在来のゾウムシ類では最大種。
天敵 捕獲: 成虫はムシヒキアブ類、ジョウカイボン類などの捕食性昆虫、徘徊性クモ類など。
寄生:


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