分布 |
国内: |
本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では伊豆諸島(式根)、対馬で記録されている。 |
県内: |
市街地を含め、汎く全域に棲息する。 |
国外: |
台湾、中国大陸に分布する。 |
変異 |
形態: |
地理的変異・個体変異共に知られていない。特異な斑紋を持つが形質は比較的安定している。 |
季節: |
- |
性差: |
ほぼ同型。外見での区別は困難。 |
生態 |
環境: |
草上性。草原、路傍、荒蕪地、各種樹林の林縁、公園など。幼虫は潜茎(虫こぶ)性で、その形成者である。 |
発生: |
年1回。越冬成虫が4月~5月、新成虫は8月~10月に見られる。 |
越冬: |
成虫。 |
行動: |
昼行性。活動は不活発で、ほとんど飛ぶことはない。歩行も緩慢。たいていの場合食草の茎にしがみついてじっとしている。交尾後の♀は食草の茎に螺旋状の傷をつけ、その中に産卵する。虫こぶはクズクキツトフシと呼ばれ、中に複数の虫室があり、それぞれに1頭の幼虫が住む。蛹化はこの虫こぶ内に分泌物や排泄物で蛹室をつくって行われる。 |
食 性 |
食植性/茎(虫こぶ:幼虫)・葉(成虫)。マメ科のクズ。幼虫は虫こぶの内部を食べる。 |
類似種: |
- |
保 護: |
指定されていない。 |
その他: |
普通種で個体数も多い。独特の斑紋は鳥糞に擬態しているのであろうか。 |
天敵 |
捕獲: |
ムシヒキアブ類などのほか、徘徊性クモ類、造網性クモ類など。 |
寄生: |
ヒメバチ類、ヤドリバエ類が知られる。 |