分布 |
国内: |
本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では佐渡、伊豆諸島(大島・青ヶ島)、与那国、大東諸島で記録されている。 |
県内: |
市街地を含め、汎く全域に棲息する。 |
国外: |
台湾、豪州、ニュージーランド、アフリカ、北米・南米の各大陸に汎く分布する。原産地は南米のブラジルと考えられている。 |
変異 |
形態: |
地理的変異・個体変異共に知られていない。 |
季節: |
- |
性差: |
単為生殖。♂は出現しない。 |
生態 |
環境: |
草上性。畑地、水田、路傍、公園など。蛹化は土中で行われる。 |
発生: |
年1回。4月~6月、9月~11月に見られる |
越冬: |
幼虫(非休眠)。摂食しながら冬を越す。 |
行動: |
夜行性。日中は食草の根元などで脚をたたんで静止している。後翅が退化しているため飛翔できないが、歩行は比較的敏捷である。触れると擬死して地上に落下する習性がある。短日性であり、夏季には休眠することが知られる。 |
食 性 |
食植性/花・新芽(幼虫)・葉(成虫)。典型的な広食性種。食草は28科120種以上が知られる。かつてはアブラナ科蔬菜類やニンジンなどの被害が大きかった。野外ではキク科のアレチノギク、シオン類、ヒメムカシヨモギなどの越年性2年草で発生しているという。 |
類似種: |
- |
保 護: |
指定されていない。 |
その他: |
普通種だが、個体数はそれほど多くない。戦後~1950年代前半までは野菜や花卉類の重要害虫だったが、その後は農薬により激減した。 |
天敵 |
捕獲: |
ムシヒキアブ類などのほか、徘徊性クモ類、造網性クモ類など。 |
寄生: |
- |