シロコブゾウムシ

白瘤象虫 (ゾウムシ科)


クズの葉上で静止する個体 交尾
2003/5/14 袖ヶ浦市上宮田 2002/6/2 千葉市緑区
シロコブゾウムシ (ゾウムシ科 クチブトゾウムシ亜科 シロコブゾウムシ族)
Episomus turritus  (Gyllenhal, 1833)
分布 国内: 本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼では対馬で記録されている。
県内: 一部の市街地を除き、汎く全域に棲息する。
国外: 朝鮮半島、中国大陸に分布する。
変異 形態: 地理的変異は知られていないが、色調や斑紋に若干の個体変異がある。
季節:
性差: 異型。前翅後部の瘤状突起は♀がやや丸く、♂ではとがる。また瘤状突起から前翅末端にかけては♂ではやや緩やかに突出するが、♀は急角度でほとんど突出しない。
生態 環境: 草上性。草原、路傍、広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁、公園など。幼虫は地中性
発生: 年1回。5月~9月に見られる。
越冬: 成虫?
行動: 昼行性。活動は不活発で、歩行は鈍い。後翅が退化しているため、飛翔することはない。危険を感じると各脚をたたんで地上に落下し、擬死する習性がある。
食性 幼虫: 食植性/広食性。多くの植物の髭根を食べる。
成虫: 食植性/マメ科クズフジ類ハギ類、ニセアカシア、ハリエンジュなど。
類似種: ヒメシロコブゾウムシに似るが、色調と斑紋がやや異なり、本種のほうが一般に大型。
保 護: 指定されていない。
その他: 普通種で、個体数も多い。
天敵 捕獲: 大型のムシヒキアブ類のほか、徘徊性クモ類、造網性クモ類など。
寄生:


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