分布 |
国内: |
北海道、本州、四国、九州。平地~山地まで汎く分布する。島嶼での記録はない。 |
県内: |
市街地を除き、汎く全域に棲息する。 |
国外: |
中国大陸、シベリアに分布する。 |
変異 |
形態: |
地理的変異は知られていないが、色調と斑紋に比較的顕著な個体変異がある。 |
季節: |
- |
性差: |
ほぼ同型。外見での区別は困難。 |
生態 |
環境: |
樹上性。広葉樹を中心とする各種樹林とその林縁、公園、社寺境内など。幼虫は樹上性(果実内)、蛹は地中性。 |
発生: |
年1回。4月~9月に見られる。 |
越冬: |
主に蛹。晩秋に蛹化してそのまま土窩内で越冬する。ただ、越冬前に羽化する個体や、前蛹態で越冬する個体があり、更にさらにそのままもう一冬を越す個体とがあるという。 |
行動: |
一般に夜行性だが、日中に活動していることもある。燈火に飛来することも多い。活動はあまり活発でなく、飛翔は緩やか。交尾後の♀は食樹の若果に口吻で穴をあけ、内部に1卵を産む。幼虫は果実の内部(子実)を食べ、秋に果実が落下するとこれから脱出して土窩をつくり、その中で蛹化する。 |
食性 |
幼虫: |
食植性/若果。ブナ科コナラ属落葉樹のコナラが主。ほかにクヌギ、ミズナラ、カシワなどが知られる。 |
成虫: |
食植性と考えられるが詳細不明。 |
類似種: |
クリシギゾウムシ、シイシギゾウムシに似る。 |
保 護: |
指定されていない。 |
その他: |
普通種だが、個体数はそれほど多くない。堅果に潜む幼虫はドングリ虫と呼ばれ、釣餌として釣具店で売られていることがある。 |
天敵 |
捕獲: |
ムシヒキアブ類、徘徊性クモ類、造網性クモ類など。 |
寄生: |
- |